全世界に、日本人が自分で決められる場所を。
ジャパンタウン構想は、2042年3月18日を目標日に、教育・医療・食と水・法と利権を「自分たちで管理できる場所」を海外に作る計画です。町から始め、経済特区へ、そして新しい国へ。日本の手仕事と美意識を、世界のあちこちに根づかせる。この資料は、その全体像・設計図・工程表・資金と仲間の考え方を100ページにまとめた第1版です。
地紋は七宝つなぎ(縁が四方へつながる文様)。金の線は金継ぎ(割れを金で継ぎ、傷を景色に変える技)。
この資料の読み方
この資料には性格の違う4種類のページが混ざっています。どの種類かは、各ページ右上の印で分かるようにしました。
本人の言葉
上野光一が実際に語った言葉を、意味を変えずにそのまま載せたページ。構想の芯です。
記録
2026年4月〜9月の対話記録や既存の構想LPから、事実として整理したページ。
たたき台
まだ決まっていないことを、議論の出発点として提案したページ。数字や制度はここから一緒に詰めます。
参考事例
世界で実際に動いている特区や民間都市の例。出典のURLを付けています。
「決まっていること」と「これから決めること」を分けて書くのが、この資料の約束です。100ページでも足りないと本人が言う構想なので、第1版は骨組みを優先し、肉付けは第2版以降で足していきます。
1分でわかるサマリー
- 何を: 海外に、日本人が教育・医療・食と水・ルールを自分で決められる「ジャパンタウン」を作る。町→経済特区→連合→新しい国と、形は段階的に広げる。
- なぜ: 既存の利権や固定観念に縛られない環境を一から作り、今を生き、世界を生き抜く力のある日本人を育てるため。日本を否定するのではなく、もう一つ作る。
- どこで: 親日の新興国。東南アジア、カザフスタン、バングラデシュが候補。米中は難しい。
- どうやって: 2030年まで日本の1本の事業で実績と資本を作る(毎月候補国へ足を運ぶ)→海外で一次産業→土地開発→2033〜34年に病院と学校→2037〜38年に世界コミュニティ→2042年に宣言→2045年に管理できる場所を多数。
- 今の位置: 1本の事業で実績を作る時期。4社経営・月150人と面会・LINE友だち6,000人・共感者はいるが、注ぐ力はまだ全体の1割。
目次
| 章 | 内容 | ページ |
|---|---|---|
| 序 | この資料について・サマリー・現在地 | 001–006 |
| 壱 | なぜ、国を作るのか(原体験と思想) | 007–016 |
| 弐 | 構想の全体像(ジャパンタウンの4つの形) | 017–026 |
| 参 | 現状認識(日本の壁と海外の伸びしろ) | 027–034 |
| 肆 | ジャパンタウンの設計図(土地・水・食・病院・学校・通貨…) | 035–053 |
| 伍 | 対象国と参考事例 | 054–061 |
| 陸 | 1本の事業で実績を作る(2026〜2030) | 062–072 |
| 漆 | 工程表 2026→2045 | 073–084 |
| 捌 | 資金・仲間・リスク | 085–093 |
| 玖 | 結び(参加の形・次の90日・よくいただく質問・出典・紹介とご意見の窓口) | 094–100 |
左の章名(携帯では上の選択欄)からどこへでも飛べます。印刷すると1ページ1枚で100枚になります。
宣言
2042年3月18日に、国を作りたい。固定観念に縛られない、社会力がつく場所にしたい。上野光一(発言集より)
日本以外の場所に、もう一つ日本を作るくらいの気持ちでやっている。だから国をよくしようとしている人には手を貸したい。上野光一(発言集より)
チャイナタウンやコリアタウンはあるのに、ジャパンタウンはない。だから作りたい。もう行動しまくっています。2026-09-18 I氏との対話より要旨
補足: 米国のサンフランシスコ、ロサンゼルス(リトルトーキョー)、サンノゼには、日系移民の歴史あるジャパンタウンが実在します。この構想のジャパンタウンはそれとは別の、受け入れ国と一から作る新しい町です(018)。
数字で見る現在地(2026年9月)
4社の内訳は、法人の営業支援を行う無限開拓株式会社、コンサルタントのチームを束ねる経営診断株式会社、AIスクール(AI実践CAMP)、食事とがんケアの会社。ほかに仙台の美容サロン(2026年7月開業)と池袋店(10月予定)があります。経営診断株式会社は立ち上げ3か月で月商150万円に達しました。
なぜ、国を作るのか
構想の根は事業計画ではなく、一人の人間の原体験にあります。この章は、上野光一がなぜ「国」という言葉を使うのかを、本人の言葉でたどります。
18歳、3万円、住む場所も仕事も決めずに
18歳のとき3万円だけ持って、住む場所も仕事も決めずに海外へ行った。自分がどこまでできるか試したかった。上野光一
小学3年生から自分が大嫌いで、早く死にたいと思っていた少年が、たまたま職場で聞いた「オーストラリアに100万円貯めて行く」という話に動きます。初めての海外、1年間。帰国後は19歳から25歳まで、パブ、アパレルの店長、ディオールの社員、YouTuber、インストラクター、営業、ラッパー、バーの店長と職を渡り歩きました。
十八歳で一年、一人で海外に出たから気づけた。観光や食べ物ではなく、現地の人と暮らしてはじめて本当のところが分かる。上野光一
行き先はアデレード。「日本人がいない場所」をわざわざ調べて選びました。2015年7月に決め、2か月後には出発。携帯もお金もなく、農場に住み込み、ダイニングバーで働き、孤独と自立を覚えた1年でした。そこで一つ気づきます。
俺は、自分のためには頑張れない。だからその時、覚悟したんです。誰かのために一生頑張ろうと。上野光一(2026年9月 T氏との対話より)
「ノープランで突っ込むのが得意」「何もない状態から始めるのには慣れている」。ジャパンタウンをゼロから作るという発想は、この18歳の体験の延長線上にあります。
「全部、自分のせい」という軸
4人きょうだいの長男として、母の愚痴を聞く側にいた小学3年生は、矢印を誰にも向けられず、自分に向けました。転んでも、宿題ができなくても、誰かに怒られても、全部自分のせい。当時はそれが自己否定になり、25歳まで「病んでいた」と本人は言います。
しかし同じ軸が、いま構想の原動力になっています。「全部自分のせい」は裏返すと「全部自分で変えられる」だからです。
この世の中、全てが間違いで、全てが正解だ。結局、全部自分で変えていけるんだと気づいた。2026-09-18 I氏との対話より
I氏はこの点を「自分の人生を誰かに生かされるのではなく、自分で生きるための、すごく大事な考え方」と評しました。国を作るという発想は、他責をやめた人間が行き着く、いちばん大きな「自分で変える」です。
25歳、独立。人に会うほど変わった
4年前、25歳で個人事業を始めます。営業もマーケティングも経験なし。誰もいない、スキルもない状態からの出発でした。
僕は営業もマーケも経験がない。経験がないから固定観念もなくて、だから0から1を作るのが得意なんだと思う。上野光一
変化を起こしたのは「人」でした。会えば会うほど「上野さんっていいですね」と言われ、自分を一番大したことのない人間だと思っていた本人が、周りの意見から「そうか」と受け入れていきます。
自分が一番大したことない。でも周りに人がいれば、僕は何だってできる。人に会い始めて半年で、それに気づいてしまった。2026-09-18 I氏との対話より
以来、月150人、3年半で約5,000人、いまはLINE友だち6,000人。「人が人を成長させ、運んでくれる」という信念が、後の章で述べる資本形成の方法(紹介・仕組み・コミュニティの三本足)にも直結しています。
コンプレックスをアートに
人が生まれてから死ぬまでをアートだと思ってる。だから自分のコンプレックスもアートに昇華させたい。上野光一
一つ飛び抜けている人ほど別のところが弱い。そこを埋める事業をやっています。あなたができないことを、僕は全て埋めたい。上野光一
「コンプレックスをアートに」は上野の口癖であり、ジャパンタウンの設計思想そのものです。人には正解がなく、それぞれがアート。だから教育は「年齢で進路が決まる」のではなく、小学生のうちから自分で体験して、得意なことをやればいい。コンプレックスがそのまま価値になる場所を作る、というのが教育の章(第肆章)の出発点になります。
結論を言うと、誰かの可能性を広げ続けるというのが、僕の一生の目的です。死にかける時も、その瞬間まで誰かの可能性を上げ続けたい。上野光一(2026年9月 T氏との対話より)
アートは誰かが誰かに感動を与える価値のあるもの。真っ黄色の絵より、黒い点が3つある絵の方が頭に残る。上野光一
今を生きていない日本人
人に会い続けて見えたのは、若い人も、40代50代60代も、「今を生きている人がすごく少ない」という日本の風景でした。
みんなそういう風に思えばいいのに、今を楽しく生きたらいいのに、と思った。だから僕は、今を生きて欲しいし、生き抜いて欲しい。2026-09-18 I氏との対話より
最終的には国を作りたい。今を生きる日本人、世界を生き抜く力のある日本人を育てたいからだ。上野光一
高度経済成長期は、決まった中でも必死に今を生きている人が多かった。そんな日本人の精神を、もう一回復活させたい。だから「ジャパンタウン」と呼んでいる。日本の精神や文化、考え方を土台に作る。そこに来る人は、外国人も日本人も全然OKです。上野光一(2026年9月 T氏との対話より要旨)
ここで言う「生き抜く力」は、学歴や資格ではなく、18歳で3万円を持って海外に出た経験から生まれた「何もない場所で自分で作る力」のことです。ジャパンタウンは、この力が育つ環境を制度として持つ場所、と定義できます。
日本を否定するのではない。もう一つ作る
法律とか利権とか、いっぱいあると思う。日本じゃ難しいところがある。僕は日本を否定するわけじゃなくて、新しく作ればできるんじゃないかと思って「新しい国」という表現をしています。2026-09-18 I氏との対話より
この一文は、資料全体の姿勢を決めます。ジャパンタウンは日本からの脱出でも、日本批判でもありません。日本人が日本の良さを知るには一度海外に出た方がいい、と上野は繰り返し言います。だからジャパンタウンは、日本の美意識と伝統を最新の技術とマーケティングで世界に示す場所(社是「伝統と先進の調和」)であり、日本と行き来する双方向の場所として設計されます。
日本人が日本の良さを知るには、一度海外に出た方がいいと思っている。僕もそうだった。上野光一
なぜ「2042年3月18日」なのか
3月18日は上野の誕生日。2042年は「逆算したらこれぐらいなら数億稼げる」と見積もった年です。2年前(2024年)から言い続け、もうすぐ3年になります。以前は2040年と言っていた時期もあり、2026年4月の記録には「2040年3月18日まで」とありますが、現在は2042年で固定しています。
目標は年月日まで決めた方が現実になります。私は国を作ると決めていて、その日付まで言い続けています。上野光一
国を作ると決めている。日付まで決めてあるから、今は資本を作るフェーズだと割り切れている。上野光一
日付を決めることの効用は二つ。第一に、逆算で「今年やること」が出る。第二に、言い続けることで人が集まる。実際、この資料が作られたのも、I氏との対話で「本気でいいね」と言われたからです。
「無限開拓」の意味
無限のお客さんを開拓するんじゃなくて、上野さんの中にある無限の可能性を開拓する会社ですね、これは。I氏(2026-09-18)
バレました。無限の可能性を開拓する、という意味で「無限開拓」なんです。どっちもできるなと思ったので。上野光一(同日)
会社名は、営業支援会社の看板であると同時に、構想の看板でもあります。人の可能性を無限に広げたい、限界を自分で設定しない、連続してM&Aと挑戦を繰り返して世界へ可能性を広げ続ける。社是の一つ「無限開拓」はそのまま、ジャパンタウンの運営原理です。
誰かの可能性を広げたいという欲は、お金が1,000億、1兆あってもまだ足りないと思っている。誰かは火星に向かっているけど、僕はその「保証」を作るくらいの気持ちでいる。2026-09-18 対話より要旨
第壱章のまとめ
- 原体験は18歳・3万円・住む場所も決めない海外。「何もない場所で自分で作る」が上野の型。
- 「全部自分のせい」は「全部自分で変えられる」に転じ、国を作るという最大の「自分で変える」に至った。
- 変化を起こしたのは人。「周りに人がいれば何だってできる」が資本形成と仲間集めの原理。
- 設計思想は「コンプレックスをアートに」。人はそれぞれがアートで、正解はない。
- 日本を否定しない。もう一つ作る。日本と行き来する双方向の場所。
- 2042年3月18日は逆算と宣言の日付。言い続けることで人が集まった。
次章では、「国」「経済特区」「ジャパンタウン」という言葉の使い分けを整理し、構想の全体像を一枚にします。
構想の全体像
「ジャパンタウン」は一つの形を指す言葉ではありません。町、経済特区、連合、新しい国。上野が語る文脈によって指すものが変わり、それ自体が構想の幅です。この章では言葉を整理し、全体像を一枚に描きます。
「ジャパンタウン」という言葉の幅
上野本人の言葉を借りれば、ジャパンタウンは「国を作るという意味でもあるし、経済特区という意味でもあるし、色々な意味がある」言葉です。この資料では次のように使い分けます。
| 言葉 | この資料での意味 |
|---|---|
| ジャパンタウン | 構想全体の総称。海外に作る「日本人が自分で決められる場所」のすべての形を含む。 |
| 町(タウン) | 最小単位。一次産業と住居から始まる日本人コミュニティ。法的には現地の一般法の下。 |
| 経済特区(ジャパン特区) | 現地政府と合意し、税・規制・行政サービスの一部を独自に運用できる区域。 |
| 連合(ワールドコミュニティ) | 世界各地の町・特区を、統合アカウント・流通・通貨で結んだネットワーク。 |
| 新しい国(名前は未定) | 2042年3月18日に宣言する統合体。独立国家か、特区群の連合体かは、その時点で選ぶ。 |
既にあるジャパンタウンとの違い: 英語の Japantown は、ふつう日系移民が暮らしてきた歴史ある町を指します。米国のサンフランシスコ、ロサンゼルス(リトルトーキョー)、サンノゼに実在します。この構想はそれらとは別で、受け入れ国と合意して、土地と一次産業から一から作る新しい町です。
つまりジャパンタウンは「場所」であり「段階」であり「思想」です。どの意味で使っているかを文脈で示しながら、以下を進めます。
4つの形
2026年8月の対話で、上野は「管理できる場所を作るためのいくつかのパターン」として4つを挙げています。
① 独立国家
主権を持つ新しい国。最も難しく、最も自由。国際的な承認と領土が要る。
② 経済特区
既存の国の中に、政府合意で作る特別な区域。実例が多く、現実的な本命。
③ ジャパンタウン(町)
チャイナタウンのような自然発生型ではなく、設計して作る日本人の町。最初の一歩。
④ 連合国家
複数の町・特区を結ぶネットワーク型。物理的な国境より「所属」で結ばれる。
4つは排他ではありません。③から始め、②に格上げし、④で結び、①を最終形の選択肢として残す。次ページでその順路を示します。
形は段階で広がる
この順路の利点は、各段階が単独で価値を持つことです。仮に特区協定が結べなくても「町」は事業として成立し、連合まで行けば国家宣言の有無に関わらず住民は恩恵を受けます。目標は高く、撤退線は低く。
自分たちで管理する、3つの領域
I氏の「経済特区を作る目的は何か」という問いに、上野は三つを挙げました。
教育
年齢で進路が決まる仕組みを変える。小学生から自分で体験し、得意なことをやる。海外に日本人のための学校、日本に海外の人のための学校。
医療と薬
「変な薬を入れない」。薬に頼りすぎる医療のあり方を変え、食と医療を自分たちで賄う。予防に力を入れる。海外に総合病院を作る。
法と利権
既存の法律・利権の制約を受けずに、自分たちで決められるルールを一から作る。
国を作りたいと言っているのは、既存の利権や固定観念に縛られず、自分たちで決められる環境を一から作りたいからです。上野光一
「自分で管理する」とは何か
「管理できる場所」という言葉は誤解されやすいので、ここで定義します。上野の言う管理は、誰かを支配することではなく、住民が自分たちの生活のルールを自分たちで決められる状態を指します。
- 教育の管理: カリキュラムと進路の決め方を、住民と親と子が決める。
- 医療の管理: 何を治療とし、何を予防とするかの方針を、住民側が持つ。薬の使い方を含む。
- 食と水の管理: 何を食べ、どの水を飲むかを、自分たちの一次産業とインフラで担保する。
- ルールの管理: 特区協定の範囲で、税・商習慣・紛争解決の方法を独自に持つ。
裏返すと、管理できない状態とは「誰が決めたか分からないルールに従い続ける状態」です。上野が日本で感じている閉塞は、ここにあります。
自分らしく生きられる国
2042年に宣言する国の定義は、「誰もが依存せず、自分らしく生きられる自律経済圏」です。構想全体の名前は Japan Town Worldwide(JTW)。国そのものの名前は、まだ決めていません。
2040年までに、誰もが自分らしく生きられる国を作る。そこから逆算して今の事業を決めている。上野光一(当時は2040年と表現)
「自分らしく生きる」は、「コンプレックスをアートに」と同じ思想です。国の名前は、住民が決めればよいというのが上野の立場です。
使命(MISSION)は「ビジネスにおけるすべての壁をAIとテクノロジーで破壊し、挑戦者に『無限の可能性』を解放する」。展望(VISION)は「『独立自尊』の挑戦者が溢れ、もう一度この国に熱狂と繁栄をもたらす『21世紀の高度経済成長』を起こす」。
4つの社是
一、独立自尊
福澤諭吉の遺訓より。誰にも依存せず、何かのせいにせず、自分の足で立ち、己の尊厳をかけて未来を切り拓く。
一、ネオ・モーレツ
泥臭い作業はすべてAIに任せ、人間は24時間、夢中で事業と対話に没頭する。
一、無限開拓
限界を自ら設定しない。連続M&Aと挑戦を繰り返し、世界へ可能性を広げ続ける。
一、伝統と先進の調和
日本の美意識と伝統精神を、最新テクノロジーとマーケティングで世界へ示す。
4つは会社の社是であると同時に、ジャパンタウンの住民憲章の原型です。「独立自尊」は第壱章の「全部自分のせい」の公式表現であり、「伝統と先進の調和」は「日本を否定しない、もう一つ作る」の公式表現です。
なぜ「全業種」をやるのか
正直な話、全てやりたいです。一次産業から、農業から、水産業から。そこでインフラを作りたい。特にインフラ。いい食事とか、水関係とか。あと建設・建築。2026-09-18 I氏との対話より
「全業種」は野心の大きさではなく、構造的な必然です。町として自立するには、食(農業・水産)、水(インフラ)、住(建設・建築)、健康(病院)、次世代(学校)、経済(産業と流通)がそろって初めて「自分たちで管理できる」からです。どれか一つでも外部に依存すれば、その領域のルールは外部が決めます。
ただし順番はあります。一次産業→インフラ→建設→病院・学校→産業の多様化。上野が「まず一次産業」と言うのは、土地の価値をゼロから作れる唯一の入口だからです(第肆章)。
一言でいうと
ジャパンタウンとは、
日本人が、教育と医療と食と水とルールを、自分たちで決められる場所を、
海外に、町から始めて、国まで育てる計画である。本資料の定義
この一文に、上野の言葉を三つ重ねます。
- 「日本以外の場所に、もう一つ日本を作るくらいの気持ちでやっている」
- 「固定観念をぶち壊したい。最終的には自分で管理できる場所、経済特区のようなものを作りたい」
- 「今を生きる日本人、世界を生き抜く力のある日本人を育てたい」
次章では、なぜこれを日本の中ではなく海外でやるのかを、上野の現状認識から整理します。
現状認識
なぜ日本の中で改革するのではなく、海外に作るのか。上野の答えは感情論ではなく、稼げる規模・人口・教育・医療・利権についての冷静な見立てです。
日本で稼げるのは数百億まで
日本で数百億を稼ぐ、多分限界で頭打ちするのって数百億まで。資産で数千億は、ほぼ無理だと思っている。数百億でも結構しんどい。だからもっと稼ぐためには、土地を開発して、そこで大きくするのが一番いい。2026-09-18 I氏との対話より
この見立てが、構想の経済的な骨格です。日本の中で事業を積み上げても、到達できる規模には天井がある。天井を超えるには、価値がほぼゼロの土地を価値ある場所に変える「土地開発」しかない。一次産業から始めるのはそのためです。
逆に言えば、ジャパンタウンは慈善事業ではなく、上野にとって最も大きな事業機会でもあります。理念と経済が同じ方向を向いていることが、16年続ける前提条件です。
払える人が減っていく国
国内は払える人自体が減っていく。そこだけを市場に見ていると、いずれしんどくなると思う。上野光一
人が減っていく国では、選ばれるものしか残らない。だから共感や感性で勝つ側に立ちたいと思っている。上野光一
人口減少は日本の事業者にとって共通の前提です。上野の答えは二つ。一つは、日本の中では「選ばれる側」(共感と感性)に立つこと。もう一つは、まだ育っていない場所に出ていくこと。
海外発の仕組みなら、まだ手をつけられていない国はどこかを聞きます。日本で競うより先行者になれる場所の方が面白い。上野光一
教育への疑問
国を作りたいのは教育への疑問から。年齢で進路が決まって、生き抜く力が育たないと思ってる。上野光一
教育は小学生のうちから自分で体験して、得意なことをやればいい。コンプレックスがそのまま価値になる場所を作りたい。上野光一
上野の教育観は三つの層でできています。第一に学校(海外に日本人のための学校、日本に海外の人のための学校)。第二に家庭(「学校の教育も大事だが、家庭で親が伝える教育も要る。だから僕はお母さんに焦点を当てている」)。第三に現場(18歳の海外のように、体験そのものが教育)。
同時に現実も見ています。「教育は志だけでは続きません。ゼロから作った人を何人も見てきて、結局そこで詰まるのはお金だと分かりました」。だから先に資本を作る、という順番になります。
医療と薬
薬に頼りすぎる今の医療のあり方を変えたくて、いつか海外に総合病院を作りたいと思っている。上野光一
僕がこの事業に関わってるのは、健康と食から自立した国をつくりたいと思ってるから。上野光一(食事・がんケア事業について)
ここで言う「健康と食から自立」は、食べ物と医療を外に頼りきらず、自分たちで作って賄える町にすること。病気になってから治すより、ふだんの食事で病気を防ぐこと(予防)に力を入れる、という意味です。
4社のうちの1社が食事とがんケアの会社であることは偶然ではありません。「変な薬を入れない」という特区の目的は、いま日本で運営している事業の延長にあります。
注意点として、この資料は特定の医療行為の是非を主張しません。ジャパンタウンの医療方針は、病院の章(第肆章)で述べるとおり、予防・食・運動を中心に据えつつ、標準医療を否定しない設計をたたき台とします。ここは専門家(医師・薬剤師)を最初期から巻き込むべき領域です。
利権と法律
法律みたいなとか、利権とかもいっぱいあると思う。そういったものをやったら、日本じゃ難しいところがある。2026-09-18 I氏との対話より
上野は具体的な業界名を挙げていません。ここで言う利権は、既存の枠組みの中では「新しいやり方」が構造的に採用されにくい、という体感の総称です。50個のアプリを作り、0円のSaaSを配り、診断で経営の弱点を数値化する上野の事業は、いずれも「既存のやり方の外側」から入るものでした。
この資料の立場は明確です。日本の法律や制度を批判して変えるのではなく、別の場所に別の制度を作って比較対象にする。うまくいけば日本も学べる。それが「日本を否定しない、もう一つ作る」の実務的な意味です。
海外の伸びしろ
日本の中でやるより、海外にインフラや設備を整える方が伸びると思っています。ゼロから作る大変さはありますが。上野光一
本気で稼ぐには、日本よりも海外の方が可能性が大きい。2026-09-16 H氏との対話より要旨
「まだ育っていない場所」こそ狙い目、というのが上野の一貫した判断です。アメリカや中国のように既に育ちきった場所は難しい。東南アジア、カザフスタン、バングラデシュのような「これから育つ場所」は、政府も投資家も新しい仕組みを受け入れやすい。
もう一つの理由は備えです。格差が広がり、南海トラフのような大災害も想定される中で、「日本人が日本人を守るための、第二・第三・第四の拠点を海外に作るのもありだと思っている」と上野は語ります。対話の相手はこれを「海外に、日本の裏を作るということか」と受け止めました。
海外に行くのは簡単なんです。行ってからが大変なだけで。だから行くかどうかで悩んでる時間がいちばんもったいない。上野光一
伝統工芸は海外で売れる
伝統工芸は日本では売れないけど海外では売れる。物を変えるんじゃなく、売れる場所まで連れていく方を考える。上野光一
似た会社が山ほどいる業界で中途半端に良いことを掲げるより、侍みたいな尖った個性に振り切って海外に出す方が面白い。上野光一
構想LPの核心プロジェクト「壱」は、後継者不足に悩む伝統工芸企業のM&Aと世界発信です。魅せ方とマーケティングをAIとデザインで作り直し、日本特有の精神と美学を世界ブランドに昇華させる。
これはジャパンタウンの「輸出産業」の原型です。町が自立するには外貨を稼ぐ産業が要ります。日本でしか作れず、海外で高く売れるもの。伝統工芸はその筆頭であり、2026〜27年のM&A第1弾から始まります(第陸章)。
ジャパンタウンの設計図
町が自立するために必要な要素を、一つずつ設計します。上野の言葉で決まっている部分と、これから決めるたたき台を分けて書きます。数字は第1版の目安です。
土地と一次産業 ─ 入口はここ
5億、数億あれば海外で一次産業はできる。一次産業を海外で始めて、そこで価値あるものを作る。ほぼゼロみたいな土地を、価値ある場所にして、そこを作り上げる。2026-09-18 I氏との対話より
入口が一次産業である理由は三つ。
- 資本が小さくて済む: 工場や商業施設より、農地と水産の初期投資は小さい。5億円前後で始められる。
- 土地の価値を自分で作れる: 何もない土地に生産と雇用が生まれると、その土地の価値が上がる。上がった価値は自分たちのもの。
- 食の自立は「管理」の第一条件: 食を外部に依存する町は、食のルールを外部に握られる。
たたき台: 第1拠点は100〜300ヘクタール規模の農地または沿岸部を想定。作物は現地気候と日本の技術が噛み合うもの(例: 米・野菜・果樹・養殖)から現地調査で選ぶ。土地は購入または長期リース。所有形態は対象国の外国人土地所有規制で決まる(第伍章)。
水 ─ これから一番大事なもの
特にインフラですかね。いい食事とか、水関係とか。上野光一
水はこれから大事ですからね。I氏(同日)
水は町の生命線であり、上野が「特に」と強調した数少ない領域です。飲料水、農業用水、排水処理の三つを自前で持つことが「自分で管理する」の物理的な条件になります。
たたき台:
- 第1拠点の選定条件に「水源へのアクセス(地下水・河川・雨量)」を必須項目として入れる。
- 浄水・排水は日本の中小企業の技術(膜ろ過、小規模浄水装置)を導入する。これは日本企業にとっての輸出機会でもあり、パートナー候補になる。
- I氏が扱う非破壊検査(赤外線・レーザーで構造物の内部を検査)は、上下水道や建物の維持管理に直結する技術で、連携候補として挙がった。
食 ─ 食と医療を自分たちで賄う
僕がこの事業に関わってるのは、健康と食から自立した国をつくりたいと思ってるから。上野光一
この言葉の意味は、食べ物と医療を自分たちで賄える町にし、予防に力を入れることです(031)。食の設計は、一次産業(作る)と食事(食べる)と健康(結果)を一本につなぎます。上野が経営に関わる食事・がんケアの会社、63歳の経営者が担当する「人生を変える料理教室」は、この一本線の日本側の実験です。
たたき台:
- 町の食堂・給食・学校食は、自分たちの一次産業の産物を優先する(地産地消の制度化)。
- 食と健康のデータ(何を食べ、体調がどう変わったか)を住民の同意のもとで蓄積し、病院の予防医療につなぐ。
- 日本の発酵食品・伝統的な食文化を輸出産業の一つに位置づける(伝統工芸と同じ「日本でしか作れず海外で売れるもの」)。
建設・建築 ─ 町を形にする
あと建設・建築。はい。上野光一(全業種の中で名指しした領域)
一次産業で土地に価値が生まれたら、次は住居・道路・上下水・病院・学校の建設です。上野はすでに建設・建築関連の人脈と、外壁塗装や資材価格のメディア(検索表示が伸び始めている段階)を持っており、日本の建設業者との接点があります。
たたき台:
- 設計思想は「伝統と先進の調和」。日本の木造・左官などの技術と、現地の気候に合う素材を組み合わせる。
- 建設は現地雇用の最大の受け皿。技術移転を制度化し、現地の職人を育てることが特区協定での交渉材料になる。
- 維持管理には非破壊検査など日本の検査技術を導入し、「壊れてから直す」ではなく「壊れる前に直す」町にする。
病院 ─ 2033〜34年に第1号
2033、34年ぐらいには病院と学校を作りたい。2026-09-18 I氏との対話より
一番いい商売は病院です。みんな自分から相談しに来るから。だから自分たちが医者になればいい。上野光一
構想LPの核心プロジェクト「参」は海外医療インフラ建設。東南アジアをはじめとする海外拠点に病院・医療施設を建設し、「生命の基盤を支え、安心して挑戦できる環境を提供する」とあります。
たたき台(方針):
- 予防・食・運動を中心に据えた総合病院。ただし標準医療(救急・外科・感染症)を否定しない。「薬に頼りすぎない」は「薬を使わない」ではない。
- 日本の医師・看護師が働ける制度(現地の医療免許の相互承認または特区内の特例)を、特区協定の交渉項目に入れる。
- 医療ツーリズム(海外から治療を受けに来る人)を外貨獲得の一つにする。
- 最初期から医師・薬剤師・医療制度の専門家を設計チームに入れる。ここは上野一人では決めない領域。
学校 ─ 双方向型グローバル校
海外には日本人のための学校、日本には海外の人のための学校を作りたい。教育を変えたいというのが自分の根っこにあります。上野光一
構想LPの核心プロジェクト「弐」は双方向型グローバル校。所持金3万円でオーストラリアへ飛び込んだ原体験をベースに、日本から世界へ、海外から日本へ、人材が双方向に行き来する実践の学校です。
たたき台(設計原則):
- 年齢で進路を決めない: 学年制ではなく、体験と得意で進む。小学生から現場(農場・病院・建設・商売)に入る。
- コンプレックスを価値に: 苦手を直す教育ではなく、飛び抜けたところを伸ばし、弱いところは仲間が埋める。
- 双方向: 日本の子が海外で、海外の子が日本で、それぞれ1年以上暮らす制度を標準にする。費用を誰が持つか、形(寮・ホームステイ・交換留学)はまだ決めていない。2028〜29年に10人規模で試し、その結果で決める。
- お金で詰まらせない: 「教育は志だけでは続かない」。学費で子どもの進路が詰まらないよう、町の産業からの収益で学費を賄う仕組み(0円スクールの発想)を最初から組み込む。財源の組み合わせはまだ決めていない。
読んだ方からいただいた質問(費用は自費か、学費は誰が持つか)への答えは 098 にまとめました。
日本側の学校 ─ 海外の人のための学校
ジャパンタウンは海外だけの話ではありません。上野は「日本に海外の人のための学校」も同時に語っています。これは連合(ワールドコミュニティ)の日本側の拠点であり、「日本を否定しない、もう一つ作る」の具体的な形です。
たたき台:
- 海外の若者が日本で1年暮らし、日本語・日本の商習慣・技術を学ぶ学校。卒業生はジャパンタウンの現地側の担い手になる。
- すでに動いているAIスクール(AI実践CAMP)とキャリアコーチングの0円スクール構想は、この学校のカリキュラムの原型。
- 伝統工芸を学ぶ場にするかは決めていない。職人への弟子入りは、海外の町の学校の柱として考えている(069)。
- 日本の地方(過疎地・空き校舎)に置くことで、地方創生と接続する。地方創生に取り組む経営者F氏との対話で、この方向性の共感が得られている。
家庭 ─ お母さんに焦点を当てる
学校の教育も大事だが、家庭で親が伝える教育も要る。だから僕はお母さんに焦点を当てている。上野光一
上野が運営するメディア「エプロンとスーツ」は、お母さんと経営者(SBIの元社長、ユーグレナの創業者など)が対談するメディアで、運営もお母さんたちが担っています。目的は女性の自己肯定感を高めること。営業支援の現場でも、約20名の在宅主婦スタッフが成果ベースで働いています。
ジャパンタウンでの位置づけ(たたき台):
- 町の教育方針は、学校だけでなく家庭(親)が決定に参加する。
- 在宅・時短で働ける仕事(SNS運用、AI活用、メディア運営)を町の産業として最初から用意する。お母さんが働ける町は、家族で移住できる町になる。
- 「エプロンとスーツ」は、ジャパンタウンの物語を日本側に伝える発信拠点にもなる。
住民像 ─ 誰が住むのか
ジャパンタウンは「日本語人・日本人が自給自足・経済循環できる」場所(構想LP)ですが、日本人だけの閉じた町ではありません。上野の事業はすでに中国人パートナー、タイの業務委託、海外の投資家と組んで動いています。
たたき台(住民の3層):
挑戦者
日本から来て、町で事業を起こす人。独立自尊を約束する。最初の100世帯の中心。
現地の担い手
現地で雇用され、技術を学び、やがて経営に参加する人。日本側の学校の卒業生を含む。
連合の住民
物理的には住まないが、統合アカウント(パスポート)を持ち、通貨と流通で参加する人。0円SaaSの1万社がその原型。
「住民」は国籍ではなく「合意」で決まります。「自分らしく生きる」という憲章に同意し、町のルールに従う人が住民です。
住民の権利と義務(憲章のたたき台)
特区の「自分たちで決めるルール」は、最初は法律ではなく住民の合意文書(憲章)として始まります。4つの社是を、権利と義務に書き下したたたき台です。
| 権利 | 義務 |
|---|---|
| 教育の方針決定に参加できる | 自分の子の教育に責任を持つ(他責にしない) |
| 医療の方針を選べる(予防・食を含む) | 自分の健康データを町の予防医療に提供する(同意制) |
| 町の食と水を優先的に使える | 一次産業とインフラの維持に労働か資金で参加する |
| 統合アカウントで連合の道具と市場を使える | 連合のルール(通貨・紛争解決)に従う |
| 自分らしく生きる | 他人の「自分らしさ」を否定しない |
憲章は住民が改定できるものとし、改定手続き自体を憲章に書きます。これが「管理できる場所」を「支配する場所」にしないための、最初の安全装置です。
運営体制
町・特区・連合の三層に対応する運営体制のたたき台です。上野の「自分が一番大したことない。周りに人がいれば何だってできる」を制度にします。
上野自身の役割は「創業者」であり「王」ではありません。運営は分権し、上野は次の町を作りに行く。これが「0から1が好き、1から100はある程度」という本人の適性にも合っています。
統合アカウント ─ 1つのIDで入る(構想段階の案)
構想LPでは、すでに動いている無双シリーズ(0円のAIツール群)を「1つの無双アカウント(パスポート)で、全ツールに入国できる」と表現しています。今あるのは、道具に1つのIDで入れる会員アカウントです。「パスポート」は比喩です。
構想段階の案(法律と専門家の確認が前提):
- 移住の前に「連合の住民」として参加する入口にする。日本にいながら、道具・市場・コミュニティに参加できる。
- アカウントでの活動(道具の利用、紹介、町づくりへの協力)の記録を、将来、町への移住や特区での起業の相談を受けるときの参考にする。何を記録し、どう使うかは決めていない。本人の同意と、個人情報の法律に沿うことが条件。
- 2026年に1,000社、2027年に10,000社(構想LPの目標)を「連合の最初の住民」と位置づける。数えるのは、今の道具を使う日本の会社。
戸籍やマイナンバー、旅券のような国の身分証ではなく、各国の在留資格に代わるものでもありません。現地に住む資格は、各国の法に従います。
コミュニティ通貨(構想段階の案)
構想LPの第三期(2033〜2038)に「特区間を結ぶ流通ラインとコミュニティ通貨で、国家金融に依存しない経済を回す」とあります。2042年の建国時には「コミュニティ通貨・国家運営システムの完全運用」がKPIです。これは構想LPの表現で、現時点では、作るかどうかも決めていない案です。
構想段階の案(法律と専門家の確認が前提):
- 目的は値上がりや投機ではなく、町・特区間の取引(農産物・工芸品・サービス・労働)で、送金の手数料と為替の変動を減らすこと。暗号資産の多くは価値が安定しない。その不安定さを持ち込まない設計が条件になる。
- 考えられる順番は、まず町の中だけで使うポイント、次に特区間の決済。法定通貨との交換は、対象国の金融規制と日本の資金決済法に照らして決める。
- 暗号資産の形をとるかどうかは決めない。通貨設計は金融の専門家と規制当局との対話が前提。
この領域は、構想の中で最も法規制の壁が高い部分です。第捌章のリスク一覧で最上位に置きます。
ワールドコミュニティ ─ 2037〜38年
2037、38年ぐらいで、ワールドコミュニティも作りたい。全世界の、ジャパンによるような感じの、コミュニティを。世界も含めてやるんだったら本気でやる。2026-09-18 I氏との対話より
ワールドコミュニティは、世界各地の町と特区を結ぶ「連合」の完成形です。構想LPでは第三期に「東南アジア・中東・中南米など世界5拠点以上に特区を展開」とあります。
たたき台:
- 各拠点は独立採算。ただし統合アカウント・通貨・流通・学校の交換留学で結ばれる。
- 拠点間の「双方向」を制度化する。日本↔東南アジア↔中央アジア↔中東と、人・物・技術が回る。
- 上野自身が「今3〜5年先までは見えているが、それ以降はふわっとしている」と認めている領域。第2版以降で、最初の拠点の実績をもとに具体化する。
産業構成(たたき台)
| 層 | 産業 | 役割 | 着手 |
|---|---|---|---|
| 基盤 | 農業・水産・水インフラ | 食と水の自立、土地の価値創出 | 2030〜 |
| 建設 | 建設・建築・維持管理(非破壊検査) | 町を形にする、現地雇用の受け皿 | 2031〜 |
| 生活 | 病院・学校・食堂・美容 | 住民の健康と次世代、移住の条件 | 2033〜 |
| 輸出 | 伝統工芸・発酵食品・日本の技術 | 外貨獲得、日本ブランドの発信 | 2026〜(日本側で先行) |
| 知識 | AI活用・SNS運用・メディア・営業支援 | 在宅で働ける仕事、日本との接続 | 2026〜(既存事業) |
| 金融 | ファンド・コミュニティ通貨・決済 | 拠点の量産、連合の血流 | 2030〜 |
「全業種をやる」は、この6層を順に積むことです。知識層と輸出層は日本側で既に走っており、基盤層から海外で始めます。
雇用 ─ 現地と日本の両方に
特区協定を結ぶ最大の交渉材料は雇用です。バングラデシュの日本経済特区は初期に10万人超の雇用を掲げ、ミャンマーのティラワは日本の官民で工業団地を作りました(第伍章)。ジャパンタウンも、現地に雇用と技術移転をもたらすことが、政府との合意の前提になります。
たたき台:
- 第1拠点の目標: 5年で現地雇用1,000人、日本からの移住100世帯。
- 技術移転を制度化する。建設・農業・水処理の日本の技術を現地の人が学び、5年後には現地の人が現場責任者になる。
- 日本側の雇用: 在宅主婦スタッフの仕組み(成果ベース)を拡張し、ジャパンタウンの運営業務(発信・営業・事務)を日本から担う。
数字は第1版の目安であり、対象国が決まった時点で現地の賃金水準と産業構造に合わせて置き直します。
安全と文化
「自分たちで管理する場所」は、安全と文化についても自分たちで責任を持つ場所です。
安全(たたき台):
- 治安は現地の法執行機関に従う。特区協定で「特区内の民事紛争の解決手続き(調停)」を独自に持つことは交渉するが、刑事は現地法。
- 災害・疫病への備えは、病院と水インフラの設計に組み込む。
文化(たたき台):
- 「伝統と先進の調和」。日本の祭り・食・工芸を町の日常にし、現地の文化と混ぜる。チャイナタウンが世界中で愛されるのは、閉じていないからだ。
- 上野が東京のオフィスを「アートギャラリー併設」にしたいと言うように、町にもアートを置く。「人はそれぞれがアート」を、風景として見える形にする。
第肆章のまとめ ─ 設計図の一枚絵
決まっていること(本人の言葉)は、入口が一次産業であること、水と食と建設を重視すること、病院と学校を2033〜34年に作ること、教育は年齢で決めないこと、家庭とお母さんを重視すること。決まっていないこと(たたき台)は、規模の数字、憲章の条文、通貨の形、運営体制の詳細。次章で場所を選びます。
対象国と参考事例
どこに作るか。上野の答えは「親日で、これから育つ国」。この章では選定の物差しを置き、候補地域と、世界で実際に動いている特区の実例を並べます。
場所を選ぶ7つの物差し
親日の国が一番やりやすいかなと思っています。元々育っちゃってる場所は難しい。アメリカとか中国とかはちょっと難しい。まだまだこれから育つような場所はめちゃくちゃいい。2026-09-18 I氏との対話より
| 物差し | 見るもの |
|---|---|
| ① 親日度 | 日本への信頼、日本企業・ODAの実績、日本語学習者の数 |
| ② 伸びしろ | 人口増加、若年層の厚さ、インフラの未整備(=作る余地) |
| ③ 特区の制度 | 経済特区法の有無、外国人への土地リース・所有の条件 |
| ④ 水と土 | 水源、農地・沿岸の質、気候と日本の技術の相性 |
| ⑤ 政治の安定 | 政権交代で約束が覆らないか(プロスペラの教訓) |
| ⑥ 人の縁 | 現地に信頼できるパートナーがいるか。「人の輪が一番強い」 |
| ⑦ 日本との距離 | 直行便、時差、双方向の行き来のしやすさ |
①②は上野の言葉、③〜⑦はたたき台です。第1拠点は、点数の高さよりも⑥(人の縁)で決まる可能性が高い、というのが現時点の見立てです。
候補① 東南アジア
上野が最初に挙げた地域です。構想LPでも病院・医療施設の建設先として「東南アジアをはじめとする海外拠点」とあります。
- 縁: 対話の相手である映像制作会社の経営者H氏はタイ・インドネシア・フィリピンで展開し、タイに現地パートナーを持つ。フィリピン不動産に強い日本企業との接点もある。
- 強み: 親日、若い人口、日本からの直行便、日本企業の集積、日本食と日本文化の浸透。
- 課題: 国によって外国人の土地所有が制限される(リースや現地法人との合弁が基本)。人気の場所は地価がすでに高い。「育ちきっていない場所」を国の中で探す必要がある。
次の一歩: タイ・フィリピン・インドネシア・ベトナム・カンボジアの5か国について、7つの物差しで一次調査(机上)を行い、2027年中に2か国を現地視察する。
候補② カザフスタン
上野が2026年9月に出会った個人投資家は、カザフスタンで政府と組み、投資家グループをまとめて開発を行った経験を持つ人物です。この出会いが、資料作成の直接のきっかけの一つになりました。
事実として確認できること:
- 2025年12月に東京で初の「中央アジア+日本」首脳会合が開かれ、貿易・投資・教育・エネルギー・インフラで関係が広がっている。
- 首都アスタナにはアスタナ国際金融センター(AIFC)があり、90か国から5,700社超が登録。独自の法制度(英国法ベース)で運営される金融特区。
- 2026年7月には東京とアスタナの都市間で金融・AI・デジタル分野の連携が報じられた。
I氏はカザフスタン視察を次の行動に挙げています。視察の結果を第2版に反映します。
候補③ バングラデシュ
バングラデシュでリトル東京を作ろうとしている人がいて、めっちゃおもろいなと。2026-09-18 I氏との対話より
バングラデシュには、すでに「日本のための経済特区」が実在します。
バングラデシュ経済特区庁(BEZA)と住友商事が2019年に合弁契約を結び、JICAが2016年に実現可能性調査を行った、同国初の政府間(G2G)方式の特区です。構想が生まれたのは2014年の首相訪日。構想から操業まで8年という時間軸は、ジャパンタウンの工程表の現実味を測る物差しになります。
事例:ミャンマー・ティラワ経済特区
日本の官民が海外に特区を作った代表例です。ヤンゴン中心部から約23km、2,500ヘクタール。
| 出資者 | 比率 |
|---|---|
| ミャンマー民間連合(公開会社) | 41% |
| 日本の民間連合(三菱商事・丸紅・住友商事) | 39% |
| ミャンマー政府(特区管理委員会) | 10% |
| 日本政府(JICA) | 10% |
2013年10月に共同事業体を設立し、2015年9月に第1期が開業。道路や電気水道に加え、維持管理などのソフト面まで国際水準で整えたことが評価されました。
学ぶこと: 現地の民間を最大株主にし、両国政府が少数株主として入る形は、政変への耐性と現地の納得を両立する設計です。一方で、住民移転をめぐる人権上の指摘も受けました。土地を得るときの住民との合意は、最初から設計に入れるべき項目です。
事例:ホンジュラス・プロスペラ
民間が「独自の法・税・規制を持つ区域」を作った、最も先鋭的な例です。ロアタン島の特別開発区(ZEDE)として、独自に公開した法制度で運営されています。2024年時点の人口は約2,000人。
起きたこと:
- 2021年の大統領選で、特区法の廃止を公約にした候補が当選。制度の存続が揺らぎ、プロスペラ側はホンジュラス政府を相手に国際仲裁(ICSID)を申し立てた。仲裁は現在も係属中。
- 2025年の選挙で政権が交代し、新政権は2026年初めに特区モデルを公式に支持。2026年5月には12区画・約35エーカーの拡張が確認された。
学ぶこと: 政府との約束は、政権が変わると覆り得る。「独立に近い自由」ほど、現地の国民感情と政治に左右される。ジャパンタウンが「町→特区→連合」と段階を踏み、各段階が単独で成立する設計にしているのは、この教訓のためです。I氏の「新興国政府とのつながりには危ない面もある」という指摘とも一致します。
第伍章のまとめ ─ 3つの実例が教えること
バングラデシュJEZ
構想から操業まで8年。政府間方式+日本の商社。雇用が交渉の切り札。
ティラワ
現地民間が最大株主、両政府が1割ずつ。ソフト面の質が評価を決める。住民との合意は最初から。
プロスペラ
自由度が高いほど政治リスクも高い。政権交代に耐える設計が要る。
3つとも担い手は大企業か大資本です。個人の起業家が町から積み上げて特区に至った例は、調べた範囲では見つかっていません。だからこそ前例になる価値がある一方、「一次産業から小さく始める」という上野の順路は、大資本とは違う戦い方として理にかなっています。
育ちきった国が難しい理由: アメリカや中国は地価・規制・既存の利害が固まっており、ゼロの土地に価値を作る余地が小さい。チャイナタウンのような自然発生型の町はあり得ても、「自分たちで管理する」特区は交渉の席につくこと自体が難しい、というのが上野の判断です。
1本の事業で実績を作る(2026〜2030)
2030年までは、日本の事業で実績と資本を作る時期です。いま動いている会社も、アプリも、メディアも、2042年から逆算して置いています。まずは1本(ほったらかし集客)を成功させ、その実績で次へ進みます。そしてその中心に、日本の手仕事を世界へ届ける事業を置きます。
「今は資本を作るフェーズ」
今の三、四年は資本を作るフェーズだと決めている。だからいろんな会社に入り込んで手伝いながら積み上げている。上野光一
人のためにやりたいことがあるなら、先に資本を作る。仕組みで回るものを持ってからじゃないと、その活動は続かない。上野光一
真似されたら別の弾を用意するだけです。今の事業は次に投資するための資本だと思ってやってます。上野光一
目標は2030年頃までに資産5億円前後。これが海外で一次産業を始めるための元手です。いま構想そのものに注いでいる力は全体の1割。残りの9割は資本づくりに向いています。これは遠回りではなく、「教育は志だけでは続かない。詰まるのはお金」という観察から導いた順番です。
4社の全景
| 会社・事業 | やっていること | ジャパンタウンでの役割 |
|---|---|---|
| 無限開拓株式会社 | 法人のリード獲得支援(約100社)。SNSで決裁者に直接会う仕組み | 資本の柱。仲間と投資家に会い続ける装置 |
| 経営診断株式会社 | 5分の診断で会社の弱点を数値化し、専門家チームにつなぐ | 専門家の輪。町の運営人材の母体 |
| AIスクール(AI実践CAMP) | AIを使って稼ぐ力を教える | 学校の原型。在宅で働ける人を育てる |
| 食事・がんケアの会社 | 食から健康を支える | 病院と食の設計の原型 |
| 美容サロン(仙台・池袋) | 2026年7月仙台、10月池袋。FC展開へ | 店舗を量産する型。町の生活産業 |
業態が広いのは散らかっているのではなく、第肆章の6層(基盤・建設・生活・輸出・知識・金融)を日本で小さく試しているからです。上野はこれを「事業のテスト」と呼んでいます。
学び・食・美容に共通すること: 人が自分から相談に来る商売であること。上野の言う「一番いい商売は病院」と同じ構造です。AIスクールではキャリアコーチングの0円スクール構想が進み、食の会社には63歳の経営者が担う「人生を変える料理教室」があります。美容はヘッドスパとネイルで、仙台で集客の型を作り、池袋へ、そしてFCへ。ジャパンタウンの生活層(病院・学校・食堂・美容)は、この3つを海外で組み直したものになります。
無限開拓 ─ 会いたい人に会える仕組み
FacebookやLinkedInで決裁者に丁寧なメッセージを送り、面談につなげる営業支援です。年間約65万円で年60〜100件の面談。営業顧問のように紹介が尽きる方式ではなく、「無限に掘れる場所を作る」のが強みです。AIを使う約20名の在宅主婦スタッフが、成果ベースで支えています。
交流会に行っても会えるのは毎回だいたい同じ人だ。だからピンポイントで全国に会える仕組みを作った。上野光一
構想にとっての意味: ジャパンタウンに要るのは、投資家、現地のパートナー、医師、教育者、職人、建設会社です。この仕組みは、国や地域まで絞って会いたい相手に当てにいけます。日本のビジネスSNSは利用者が少ない一方、海外は桁が違う。つまり、対象国の要人や投資家に会いに行く道具が、すでに手元にあるということです。
経営診断 ─ 専門家の輪
診断は病院と同じ。がんですと言われたら薬をくださいと言うように、財務が足りてないと出た瞬間に人を紹介してほしくなる。そこまで設計する。上野光一
3〜5分の診断で、財務・組織・集客など会社の弱い部分が数値で見える。結果に応じて、財務・組織・集客それぞれの専門家を引き合わせる。コンサルタントを集めた「パワーチーム」です。立ち上げ3か月で月商150万円、コンサル契約150万円の成約も出ました。上野はこれを「BNIの上位互換」と位置づけ、上場企業の子会社規模の相談も入ると語っています。
構想にとっての意味: 町を運営するには、財務・法務・人事・建設・医療の専門家が要ります。診断とチームの仕組みは、そのまま「町の運営人材を集め、適所に配する」仕組みになります。そしてI氏のような経験豊かな先輩世代が、力を貸せる入口でもあります。
0円の道具「無双シリーズ」
営業リスト、商談、融資、補助金、税金、採用、SNS投稿。中小企業の困りごとに応えるAIの道具を、0円で配っています。1つのアカウント(パスポート)で全部に入れる設計です。
構想LPが描く成長のからくりは4段です。
お金・時間・知識がないという「言い訳」を消し、誰でも下剋上できる環境を0円で提供する。これが使命(MISSION)であり、連合の最初の住民(2026年1,000社→2027年10,000社の目標)を集める入口です。
リストとコミュニティができる流れ(たたき台): 道具を0円で使う → 使うときにアカウントを作る(これがリストになる) → お知らせや相談で上野たちとつながる → 困りごとの相談から、仲間・工房・投資家の紹介が生まれる。コミュニティの形(集まる場所・頻度)は、まだ決めていません。1万社は、今の道具を使う日本の会社を数える目標です(098)。
手仕事を、世界へ
伝統工芸は日本では売れないけど海外では売れる。物を変えるんじゃなく、売れる場所まで連れていく方を考える。上野光一
日本の伝統工芸と手づくりのものを、もっと広げたい。これは上野が繰り返し語る願いであり、この構想の「輸出産業」の中心です。
いま起きていることは単純です。腕のいい職人がいる。後継者がいない。国内では売れない。店をたたむ。技が消える。一方で海外には、日本の手仕事に正当な値段を払う人がいます。足りないのは技ではなく、売れる場所まで連れていく人です。
やること(構想LP・核心プロジェクト壱):
- 後継者のいない工房を引き継ぐ。職人の雇用と技を残す。
- 魅せ方・物語・販路をAIとデザインで作り直す。物は変えない。
- 海外の買い手に直接届ける。2026〜27年に第1弾、2032年までに20社。
社是「伝統と先進の調和」は、この事業のためにある言葉です。
職人が住む町
ジャパンタウンを世界のどの特区とも違うものにするのは、手仕事です。工業団地は世界中にあります。しかし、陶工・染師・木工・鍛冶・漆・和紙・左官の職人が暮らし、作り、教え、売る町はありません。
たたき台:
工房通り
町の中心に工房を並べる。作るところが見え、その場で買える。訪れる理由になる。
弟子入りの学校
学校の「体験で進む」教育の柱。日本の若者も現地の若者も、職人の下で学ぶ。後継者問題への答え。
町そのものが作品
建物は左官と木組み、器は町の窯、布は町の藍。暮らしの全部が手仕事の見本市になる。
世界への窓口
各地のジャパンタウンが、日本の工房の海外直営店になる。連合の流通が販路になる。
金継ぎは、割れた器を金で継ぎ、傷を景色に変える技です。「コンプレックスをアートに」と同じ思想が、日本の手仕事の中にすでにあります。上野の経営者マッチングの道具が「金継ぎ無双」と名づけられているのは偶然ではありません。
50個のアプリが意味するもの
失敗しまくるの好きなんですよ。なんで50個アプリ作ったかというと、失敗するためでもあるんです。2026-09-18 I氏との対話より
2026年7月からAIを相棒に、月150人と話しながら約50個のアプリを作りました。面接の代行、営業リスト、自動で記事を書く仕組み、経営診断。エンジニアではありません。
構想にとっての意味:
- 作る速さ: 町の運営に要る仕組み(住民登録、予約、決済、教材)を、外注せず自分たちで速く作れる。
- 失敗の安さ: 50回試して残るものを育てる。町づくりも、小さく試して残ったものを広げる。
- 組み方の多さ: 作った道具を持って企業に入り、共同で事業にする。資本と縁が同時に増える。
I氏はこれを、黒川伊保子『英雄の書』の「圧倒的に上質な異質になれ。失敗を恐れるな」に重ねて励ましました。
メディア群 ─ 物語を届ける力
上野は複数のメディアを運営しています。経営者メディア「Forboss JAPAN」、お母さんと経営者の対談「エプロンとスーツ」、AIで毎日記事を積み上げるオウンドメディア群、英語で日本を紹介する旅行メディア。
構想にとっての意味:
- ジャパンタウンは、人が「行きたい」「住みたい」「出資したい」と思わなければ始まりません。物語を届ける力は、資金と同じくらい重要な資本です。
- 英語の日本紹介メディアは、海外の読者に日本の手仕事と文化を届ける窓口になり、そのまま工房の販路につながります。
- 対談メディアは、先輩経営者を構想に巻き込む入口です。取材は、最も自然な「会う理由」になります。
僕は結局、今日死んでも明日死んでも、誰かに印象が残れば、上野という人間を知ってもらえたら勝ちだと思ってます。2026-09-18 対話より
5億円の積み上げ方(たたき台)
2030年までに資産5億円前後。上野が示した目標に対して、積み上げの考え方を整理します。金額の内訳は未定であり、以下は項目の整理です。
| 柱 | 性格 | 2030年までにやること |
|---|---|---|
| 営業支援(無限開拓) | 毎月入る安定収入 | 支援社数を増やし、在宅スタッフの仕組みで利益率を保つ |
| 経営診断 | 高単価の紹介収入 | 専門家を10人から100人規模へ |
| 店舗FC(美容) | 型の横展開 | 直営2店→FC展開 |
| 手仕事のM&A | 資産と事業価値 | 第1弾を実行し、海外で売れる型を1つ作る |
| 道具の共同事業・OEM | 一時金+継続収入 | 作ったアプリを企業と組んで事業化 |
| ファンド(2030年〜) | 外部資本 | 実績をもとに投資家の資金を預かる |
原則は上野の言葉どおり「一本足にしない」。面談の入口を紹介・仕組み・コミュニティに分けているのと同じ考えで、収入の柱も分けます。
工程表 2026→2045
I氏の助言は明快でした。「一回、工程表を作ってみて、何をやりたいか整理して、いろんな人に話して、仲間を募っていく」。この章がその工程表の第1版です。2026年9月に上野が語った時間軸を背骨に、7月の構想LPの年表を重ねました。
全体年表
正直、3〜5年ぐらいまでは見えてるんですけど、それ以降はちょっとふわっとはしてますね。2026-09-18 上野光一
この正直さを工程表にも残します。2030年までは具体的に、それ以降は節目と判断基準を中心に書きます。
2026〜2030年は、はじめ「資本を作る」と書いていました。読んだ方から「お金を作ることは工程ではない。町へ向かう行動を書いてほしい」と指摘を受け、行動と「何を確かめたら次へ進むか」で書き直しました。資本づくりは、この行動を続けるための手段です(第陸章)。
2026年 ─ 言葉を形にする年
| 時期 | やること | できたと言える状態 |
|---|---|---|
| 9月 | 構想書 第1版(この資料) | 100ページを人に渡せる |
| 10月 | 1枚サマリーと10分の説明資料 | I氏の言う「サマリー」がある |
| 10〜12月 | 構想を30人に話し、反応を記録する | 共感者の名簿(役割つき)ができる |
| 10月 | 池袋サロン開業 | 店舗2店で集客の型が再現できる |
| 10月〜 | 候補国へ、毎月1回足を運ぶ(1泊2日でも)。並行して候補5か国を机上で比べる(7つの物差し) | 行くたびに、会った人と分かったことを記録し、毎月の行動報告として出す |
| 10月 | 日本の事業のうち、成功させる1本を「ほったらかし集客」に決める | その1本を、数字(契約数・継続率・月次)で第三者に説明できる |
| 年内 | 個人投資家と2回目の対話 | 政府との話の通し方と失敗談を聞き、確かめる項目が並ぶ |
| 年内 | 手仕事M&Aの候補を10件見る | 第1弾の候補が3件に絞れる |
次へ進む条件: 成功させる1本が決まり、上位の国へ行く1回目が済んでいること。
構想LPの2026年KPIは「道具の利用1,000社、伝統工芸M&A 1社」。M&Aの実行は2027年にずれても構いませんが、候補を見る行動は今年始めます。
2027年 ─ 型を作る年
- 日本の事業を1本成功させる。決めた1本を、数字で説明できる状態まで育てる。「賛同の声」ではなく、この実績を出資の相談の土台にする。
- 手仕事の工房の承継1件目。工房を1つ引き継ぎ、海外で売れる型(物語・価格・販路)を1つ作る。
- 候補国へ毎月足を運ぶ。3か国を現地で見て、年末までに1か国に絞る。I氏のカザフスタン視察の結果も合わせる。
- 現地の協力者の候補に会う。絞った国で、土地と人をつないでくれる人を探す。
- 道具の利用10,000社。連合の最初の住民。ここから仲間・職人・投資家の縁が生まれる。
- 経営診断の専門家を30人へ。法務・国際税務・医療・教育・建設の専門家を意識して迎える。
- 構想に注ぐ力を1割から2割へ。仕組み化で上野の時間を空ける。
この年の判断基準: 手仕事が海外で「日本の3倍の値段で売れた」という実例が1つ出るか。出れば輸出産業の仮説が立ち、出なければ販路と魅せ方をやり直します。
次へ進む条件: 1か国に絞れていること。その国に協力者の候補がいること。承継した工房が1つ動いていること。
2028〜2029年 ─ 外に足場を置く年
- 絞った1か国に現地法人を設立。最初は小さな事業(手仕事の直営店、日本食、AI教育のいずれか)で、現地の商習慣と人を知る。
- 現地の協力者を決める。「人の輪が一番強い」。土地も政府も、信頼できる現地の人を通してしか動かない。
- 土地の下見。水源・土質・地権者・周辺住民。ティラワの教訓から、住民との対話を最初に置く。
- 手仕事M&Aを3〜5社へ。工房同士の共同販路を作る。
- 双方向の人の行き来を試す。日本の若者を現地へ、現地の若者を日本へ。10人規模で1年。学校の試作。費用の持ち方と形(寮・ホームステイ・交換留学)をここで決める。
- 日本の事業を任せられる体制へ。成功させた1本が、上野がいなくても回る。
この期の判断基準: 現地に「この人となら16年やれる」というパートナーが見つかるか。見つからない国には土地を買いません。
次へ進む条件: 協力者が決まり、土地の候補が1つあり、周辺の住民との対話を始めていること。
2030年 ─ 第1農場を始める年
5億、数億あれば海外で一次産業はできると思うので、一次産業を海外で始める。上野光一
やること:
- 土地を取得または長期リースし、農業か水産を始める。水のインフラを同時に整える。
- ファンドを設立し、自己資金に外部の資金を重ねる。手仕事M&Aの実績と、現地事業の実績が、投資家への説明材料になる。
- 上野の時間配分を、構想5割へ。日本の事業は任せられる体制にする。
遅れた場合: 5億円に届かなくても、2億円で小さく始める道を残します。日付は動かさず、規模を動かす。
次へ進む条件: 第1農場が動き、現地の雇用が生まれていること。第1農場が3年で単体黒字にならなければ、場所か作物を変えます(092)。
2031〜2032年 ─ 第1号の町
構想LPは2032年を「経済特区型ジャパンタウン第1号」の年としています。本資料では、2032年の第1号は「町」として成立させ、特区への格上げは病院と学校の後、と整理します。バングラデシュの日本経済特区が構想から操業まで8年かかったことを踏まえた、現実的な置き方です。
- 住む人がいる。日本から最初の30〜100世帯。現地雇用は数百人。
- 食と水が自前。農場と浄水が動いている。
- 工房通りの最初の3軒。引き継いだ工房の海外拠点として。
- 憲章の第1版。住民が合意した生活のルール。
- 特区協定の交渉開始。雇用と技術移転の実績を持って、政府と話す。
- 引き継いだ事業20社(構想LPのKPI)。
2033〜2034年 ─ 病院と学校
2033、34年ぐらいには病院と学校を作りたい。上野光一
病院と学校ができて、町は初めて「家族で移り住める場所」になります。工程表の中で、上野が年を明言した数少ない節目です。
- 病院 第1号。予防と食を中心にした総合病院。日本の医療者が働ける制度を特区協定に入れる。
- 学校 第1号。年齢で進路を決めない、体験で進む学校。職人への弟子入りを柱の一つに。
- 日本側の学校。海外の人のための学校を日本の地方に。双方向がそろう。
- 特区協定の締結。町から特区へ。
この期の判断基準: 協定が結べない場合でも、病院と学校は現地法の下で開く。特区は手段であり、目的は「教育と医療を自分たちで決められること」です。
2035〜2036年 ─ 世界5拠点へ
構想LPの2035年KPIは「ジャパン特区 世界5箇所」。東南アジア・中央アジア・中東・中南米が候補に挙がっています。
- 第1号の型を写す。土地→一次産業→水→建設→工房→病院・学校の順路を手順書にし、第2号以降は半分の時間で立ち上げる。
- 拠点ごとに色を変える。焼き物の町、染めの町、木の町。土地の素材と日本の技を掛け合わせ、拠点それぞれが目的地になる。
- 流通でつなぐ。工房の品、農産物、人が拠点間を回り始める。
- 上野は次の町へ。「0から1が好き」。できた町は住民と運営チームに任せる。
たたき台の注記: 5拠点は目標であり、第1号の質を落としてまで数を追わない。3拠点でも連合は成立します。
2037〜2038年 ─ ワールドコミュニティ
2037、38年ぐらいで、ワールドコミュニティも作りたい。世界も含めてやるんだったら、本気でやる。上野光一
- 連合評議会の発足。各拠点の代表が集まり、共通のルールを決める。
- 統合アカウントの完成。どの拠点でも同じ身分で学び、働き、取引できる。
- コミュニティ通貨の運用(構想段階の案)。拠点間の取引を回す。作るかどうかを含め、各国の法律と専門家の確認が前提。
- 交換留学の標準化。連合の子どもは、どこかの拠点で1年暮らす。
- 手仕事が世界の高級ブランドへ(構想LP)。
上野は「コミュニティ事業は、運営側が新規を取り続けないと成立しない」と、安易なコミュニティ運営に否定的です。だからこの連合は、会費で回す集まりではなく、実体の産業と流通で回る経済圏として設計します。
2039年 → 2042年3月18日
最後の3年は、連合を一つの運営の仕組みにまとめ、形を選ぶ期間です。
構想LPの言葉では、この日「無双OS・買収企業群・海外病院・グローバル校・ジャパン特区群を1つの国家運営システムとして統合」し、「誰もが依存せず自分らしく生きられる、出会いと成長の社会インフラが完成する」。
宣言の中身が独立国家でなくても、この日は来ます。大事なのは形ではなく、その日までに「自分たちで決められる場所」がいくつ、どれだけの質で存在しているかです。
2045年とその先
2045年には、自分が管理できるような場所を、いっぱい作りたいなと思ってますね。上野光一
2042年は終点ではありません。宣言の3年後に「たくさん」を置いているところに、上野の本音があります。一つの国を完成させることより、自分たちで決められる場所が世界に増え続ける状態を作ること。
45歳までに1か所目を作りたい。その次は、星を作りたいと思ってるんですけど。イーロン・マスクが火星に行くなら、僕は星を作る。上野光一(2026年9月 T氏との対話より)
まだまだ、いくら経っても、この欲は満たされないと思ってます。誰かの可能性を広げたい。上野光一
2045年、上野は48歳。I氏は面談の最後にこう言いました。「上野さんが66歳になっている姿を見届けることはできませんが」。この構想は、世代をまたいで受け渡される前提で設計する必要があります。だから運営は分権し、創業者がいなくても回る町にする。それが、第肆章の運営体制の意味です。
資金・仲間・リスク
構想は、お金と人と、うまくいかなかったときの備えで現実になります。この章は、もっとも地味で、もっとも大事な章です。
資金の3層
第1層 自己資本
2030年までに5億円前後。日本の事業で作る。誰にも左右されないお金。最初の土地と農場はここから。
第2層 投資家の資金
2030年のファンド設立以降。町の開発、病院、学校。実績を見せて預かるお金。
第3層 政府・公的資金
特区協定以降。インフラの共同整備、ODAや開発金融との連携。信用がついてから。
3層を貫くもの ─ ファン。2026年9月、投資家をつなぐ立場のT氏は上野にこう助言しました。「自分で稼いで作るお金には限界がある。上野さんの考えに賛同してくれるファンをどれだけ作れるか。事業ではなく、この人に賭けたいと思わせること」。1か所に数千億円かかるかもしれない(上野の現時点の感覚。未試算)構想では、第2層の厚みがすべてを決めます。そのための「上野光一というブランド」の作り方は、別冊の指示書にまとめました。
順番が大事です。自己資本で小さく実績を作り、実績で投資家を呼び、投資家と実績で政府と話す。逆から入ると、主導権を失います。バングラデシュもティラワも大資本と政府が先でしたが、ジャパンタウンは「自分たちで決められる」ことが目的なので、自己資本から入る必要があります。
個人投資家との出会い
2026年9月中旬、上野は一人の個人投資家に会いました。新興国の政府とつながり、投資家グループをまとめて開発を行った経験を持つ人物だと聞いています。ジャパンタウンの話に「めっちゃいいんじゃない。お金、集められるんじゃないか」と応じ、一緒に集める可能性が生まれました。
この出会いの扱い方(たたき台):
- 聞いた話は、まだ上野が伝え聞いた段階。実績・関係者・資金の流れを、第三者の目で確かめてから組む。素性の確認は上野自身の道具(人物の公開情報レポート)でも一次確認できる。
- 最初は資金ではなく知恵を借りる。政府との話の通し方、投資家のまとめ方、失敗談。
- 資金を預かる場合は、日本の金融商品取引法(ファンドの募集・運用の規制)に沿った形を、弁護士と設計してから。
政府とつながる利点と危険
ああいう国は、政府と繋がっていくといいんだけど、逆に色々難しいことが起きそうで、危ない感じもしますけどね。I氏(2026-09-18)
| 利点 | 危険 |
|---|---|
| 土地・許認可が一気に進む | 政権交代で約束が覆る(プロスペラ) |
| 税・規制の特例が得られる | 不透明な金銭の要求。日本の不正競争防止法は外国公務員への贈賄を罰する |
| インフラを共同で整えられる | 特定の政治家と近すぎると、その人の失脚で巻き込まれる |
| 国際的な信用がつく | 現地住民から「外国人への特権」と見られる |
たたき台の原則: 人ではなく制度と組む。約束は協定書に。現地の民間を大きな株主に。住民との対話を最初に。日本の大使館・JICA・JETROに早くから相談する。飛行機開発と日米の経営現場を知るI氏のような先輩に、交渉の席の助言を求める。
ファンド(レイワンファンド)
構想LPは2030年に「レイワンファンド」を設立し、「買収資金力を爆発的に強化」するとしています。
たたき台:
- 投資対象は二つ。日本の手仕事・実体事業の承継と、海外拠点の開発。前者は早く成果が見え、後者は時間がかかる。二つを組み合わせて投資家に説明する。
- 出資者の像。お金だけでなく、構想に共感し、人と知恵も出してくれる人。上野が月150人会う中から生まれる。
- 制度。ファンドの募集と運用は金融商品取引法の規制対象。上野は2026年9月、投資型の事業で「第二種金融商品取引業が壁になる」ことを別の企画で学んでいる。適格機関投資家等特例業務などの選択肢を、専門家と比較する。
- もう一つの道 ─ 母体会社と上場。T氏の提案は、上野の挑戦全体を束ねる母体会社を作り、そこに出資を募り、2年後の米国市場への上場を目指すというもの。上野は「自分で稼ぐ道と、ファンのお金を集める道を、同時並行で狙う」と応じた。上場の時期や確実性を断定して出資を誘うことは法律上できないため、語り方は弁護士と決める。
- 透明性。年次の報告書を公開する。「誰が決めたか分からない」を自分たちが作らない。
求める仲間
自分が一番大したことない。でも周りに人がいれば、僕は何だってできる。上野光一
| 役割 | お願いしたいこと | いつ |
|---|---|---|
| 職人・工房 | 技を残し、世界へ出す相談。後継者のいない工房の紹介 | 今すぐ |
| 先輩経営者 | 交渉・経営・失敗の知恵。「可愛がられる」関係 | 今すぐ |
| 現地を知る人 | 東南アジア・中央アジア・南アジアの現地の縁 | 2026–27 |
| 法務・国際税務 | 特区協定、ファンド、土地、通貨の制度設計 | 2027– |
| 農業・水産・水 | 第1農場の技術と運営 | 2028– |
| 建設・建築 | 町の設計と施工、維持管理 | 2030– |
| 医師・教育者 | 病院と学校の設計チーム | 2030– |
| 投資家 | 第2層の資金と、その先の縁 | 2030– |
I氏の言葉を借りれば「天の時、地の利、人の輪。一番強いのは人の輪」。
リスク一覧
| リスク | 大きさ | 備え |
|---|---|---|
| 通貨・ファンドの法規制 | 大 | 専門家と設計。ポイントから段階的に。無登録で募集しない |
| 政権交代・協定の破棄 | 大 | 町単独で成立する設計。複数国に分散。現地民間を株主に |
| 創業者への依存 | 大 | 運営の分権。仕組み化。後継の育成を2030年から |
| 資本形成の遅れ | 中 | 日付は動かさず規模を動かす。2億円で始める道 |
| 医療方針への批判・事故 | 中 | 標準医療を否定しない。医師主導の設計 |
| 現地住民との摩擦 | 中 | 土地取得前の対話。現地雇用と技術移転を約束し守る |
| 「国を作る」という言葉への誤解 | 中 | 「日本を否定しない」を一貫して発信。段階の説明 |
| 手を広げすぎる | 中 | 構想に直結しない事業は止める(すでに実行中) |
撤退の線と、守る法
撤退の線(たたき台):
- 現地パートナーが見つからない国には、土地を買わない。
- 第1農場が3年で単体黒字にならなければ、場所か作物を変える。
- 不透明な金銭を求められたら、その案件から降りる。例外なし。
- 住民の過半が憲章に反対したら、運営側が改める。
守る法:
- 日本: 金融商品取引法、資金決済法、外為法、不正競争防止法(外国公務員贈賄)、各業法。
- 現地: 土地法、外資規制、労働法、医療・教育の許認可、特区法。
- 国際: 新しい国家の承認は、領域・住民・政府・外交能力という要件と、既存国家の意思に左右される。独立国家の形は最も壁が高いと知った上で、選択肢として残す。
「既存の利権や法律に縛られない場所を作る」ことと、「作る過程で法を守る」ことは矛盾しません。守って作るから、長く続きます。
今は1割。だから、この資料がある
共感してくれてる人はいて、実際にそこにめちゃくちゃ今、力を注いでるかというと、10%程度だと思うんですよ。資本を作るフェーズだと思って。2026-09-18 上野光一
この正直さが、資料の出発点です。構想は3年近く語られてきましたが、形になった文書はありませんでした。I氏は言いました。「どういうことをやりたいか一回整理して、それをいろんな人に話していく。具体的に、こういうことをやりたいんだと。それで仲間を募っていく」。
100ページは、1割の力を2割、3割へ上げていくための道具です。読んだ人が、自分はどこで力を貸せるかを見つけられるように書きました。
結び
最後に、この構想への関わり方と、次の90日、読んだ方からいただいた質問への答え、出典をまとめます。最後のページに、この構想を人に紹介する文と、ご意見の窓口を置きました。
関わり方
話を聞く・話す
まずは上野と30分。構想への率直な疑問と助言が、第2版を良くします。
工房を紹介する
後継者のいない工房、海外に出たい職人をご存じなら。手仕事を世界へ出す第1弾の候補にします。
現地の縁をつなぐ
東南アジア、カザフスタン、バングラデシュに信頼できる人がいれば。
専門の知恵を貸す
法務、国際税務、医療、教育、農業、水、建設。設計チームに。
道具を使う
0円の道具を使うことが、連合の最初の住民になることです。
出資を考える
2030年のファンドに向けて。それまでは手仕事の事業で個別にご相談を。
連絡先: 無限開拓株式会社 代表取締役 上野光一 / mugenkaitaku.com。紹介の文とご意見の窓口は、最後のページ(100)にあります。
次の90日(2026年9月18日〜12月17日)
| 期限 | やること |
|---|---|
| 9月末 | この第1版をI氏と個人投資家に渡し、感想をもらう |
| 10月2日 | T氏と2時間。会社紹介・ほったらかし集客の資料・構想書を持参し、ダメ出しを受ける |
| 10月前半 | 1枚サマリーと10分の説明資料を作る。日本語と英語で |
| 10月 | 工房の候補を探し始める(承継の募集情報、職人の紹介、産地の訪問) |
| 10〜11月 | 構想を30人に話し、反応と役割を記録する |
| 10月〜 | 候補国へ毎月1回足を運ぶ。並行して候補5か国の机上調査(7つの物差し) |
| 11月 | I氏のカザフスタン視察の報告を聞く |
| 12月前半 | 法務・国際税務の専門家に初回相談(ファンド・土地・通貨) |
| 12月17日 | 第2版を出す。反応と調査で、たたき台を決定に変える |
そして小さな一つ。目上の方との会議には、開始2分前に入る。I氏が最後にくれた助言です。大きな構想は、こういう小さな信用の上に建ちます。
よくいただく質問 ─ 暮らし・場所・お金
第1版を読んだ方からいただいた質問に答えます。まだ決まっていないことは、決まっていないと書き、いつまでに何を確かめるかを添えました。
日本の安定した暮らしを捨てて、移住して生きていけるのですか。
捨てることを前提にしていません。日本と行き来する場所として設計しています(013)。住まずに道具と取引で参加する「連合の住民」という形もあります(044)。移り住む人の最初の目安は2032年に30〜100世帯、家族で住める条件(病院・学校)がそろうのは2033〜34年です。仕事・収入・住まいの具体像は、国を1つに絞ってから示します。
候補国が多くて、どこを思い浮かべればいいか分かりません。
その通りで、まだ絞れていません。気候・言葉・政府との関係は国ごとに変わるので、絞るまで具体的に書けないことが多くあります。2026年10月から毎月1回候補国へ足を運び、並行して5か国を机上で比べます。2027年中に3か国を現地で見て、年末までに1か国に絞ります(076)。絞った国で、この資料を書き直します。
5億円の内訳は。投資すると、どれくらいのリターンがありますか。
内訳はまだありません。5億円は、上野が「5億、数億あれば海外で一次産業はできる」と見立てた目安で、土地・設備・人に分けた試算はしていません。国と土地の候補が決まってから試算して示します。リターンも試算していないため、書けません。この資料は出資を勧誘するものではなく、数字は約束ではありません。
お金はどこから集めるのですか。
最初は日本の事業から。次に、実績を見て判断していただく投資家。政府や公的資金は最後です(086)。賛同の声だけでは出資の根拠にならないため、まず日本で事業を1本、数字で説明できる形にします(076)。
現地の企業や政府の協力は得られるのですか。
そこが一番の鍵です。政府とのつながりは、この資料で示せる段階にありません。先に現地の民間の協力者を得て、その人を通して話します。確かめるのは2027〜29年、絞った国で協力者を探し、現地法人を置く段階です。「この人となら16年やれる」相手が見つからない国には土地を買いません(077)。
サンフランシスコにジャパンタウンがあると読みました。
あります。サンフランシスコ、ロサンゼルス(リトルトーキョー)、サンノゼには、日系移民の歴史あるジャパンタウンが実在します。この構想のジャパンタウンはそれとは別の、受け入れ国と一から作る新しい町です(018)。
本当に国を作れるのですか。
独立国家は最も難しい形です。だから町→特区→連合と段階を踏み、どの段階でも価値が残る設計にしています。2042年の形は、その時の現実で選びます。
日本が嫌いなのですか。
いいえ。「日本を否定するわけじゃなくて、新しく作ればできるんじゃないか」。日本の手仕事と美意識を世界に広げる場所であり、日本と行き来する場所です。
上野さんがいなくなったら。
回る町にします。運営は分権し、上野は次の町を作りに行く。それが本人の適性でもあります。
よくいただく質問 ─ 学校・職人・道具・通貨
「日本と海外で1年以上暮らす」は、自費のホームステイや交換留学のことですか。(041)
まだ決めていません。費用を誰が持つか、寮・ホームステイ・交換留学のどれにするかは未定です。2028〜29年に10人規模・1年で試し、その結果で決めます。
学費を「町の産業の収益で賄う」とは、生徒に負担させないということですか。(041)
目指す方向は、学費で子どもの進路が詰まらないようにすることです。財源の組み合わせ(町の運営会社の利益、AIスクールなど日本の事業の収益、特区になった後の税)と、生徒の負担をどこまで減らすかは、まだ決めていません。学校を開く2033〜34年より前に、1校の運営費を試算してから決めます。
日本側の学校では、伝統工芸も学ぶのですか。(042)
日本側の学校で考えているのは、日本語・日本の商習慣・技術を学ぶ場です。伝統工芸を入れるかは決めていません。職人への弟子入りは、海外の町の学校の柱として考えています(069)。
日本に愛着のある職人に、どう移住を勧めるのですか。実際の声は聞けていますか。
移住を頼む方法は決まっていません。職人の方から直接聞いた声も、まだこの資料で示せる段階にありません。まず2027年の工房の承継1件目で、職人の方と一緒に働きながら聞きます。移住をお願いするかどうかも、その声で決めます。
職人・工房とどうつながり、地域や商材をどう絞りますか。
つながり方は、承継の募集情報、職人の紹介、産地の訪問の3つから始めます(2026年10月〜)。地域と商材はまだ絞っていません。「海外で日本の3倍の値段で売れた」実例が1つ出たものから広げる、という基準を置いています(076)。
無双シリーズから、リストやコミュニティはどうできるのですか。(067)
道具を0円で使う → 使うときにアカウントを作る(これがリストになる) → お知らせや相談でつながる → 相談から、仲間・工房・投資家の紹介が生まれる。これがたたき台の流れです。コミュニティの形(集まる場所・頻度)は、まだ決めていません。
2027年に1万社というのは、日本と現地のどちらの会社ですか。認知はどう広げますか。
日本の会社です。道具はいま日本語で、日本の中小企業の困りごと向けに作っています。現地の会社を数えるのは、現地法人を置いてからです。広げる手段は、月150人との面会、LINE友だち、運営するメディアからの紹介ですが、1万社に届く道筋はまだ示せていません。今の利用社数を数え、次の版で見込みを出します。
統合アカウントは、戸籍やマイナンバーのようなものですか。(047)
違います。今あるのは、無双シリーズの道具に1つのIDで入れる会員アカウントです。「パスポート」は比喩で、国の身分証や在留資格に代わるものではありません。将来、移住や起業の相談を受けるときにアカウントの活動記録を参考にする案がありますが、構想段階の案です。何を記録するかは、本人の同意と個人情報の法律、専門家の確認を前提に決めます。
既存の通貨を使わず、独自の通貨を作る意味はありますか。価値が不安定になりませんか。(048)
ご指摘のとおり、暗号資産の多くは価値が安定しません。この構想の通貨は構想段階の案で、作るかどうかも決めていません。考えている目的は値上がりではなく、拠点間の取引で送金の手数料と為替の変動を減らすことです。形も、法定通貨との交換も、日本と現地の法律と専門家の確認が前提です。
医療の方針は危なくないですか。
標準医療を否定しません。予防と食を重んじる、という方針です。設計は医師が主導します。
なぜ今の事業はこんなに広いのですか。
町に要る産業を、日本で小さく試しているからです。構想に直結しないものは止めています。
出典
対話の記録(Google Meetの自動メモと文字起こし)
- 2026-09-18 I氏 ─ 構想・時間軸・資金・助言の中心資料
- 2026年9月 T氏 ─ 原体験の詳細、資金とファンの考え方、次回は10月2日
- 2026-09-17 K氏 / 2026-09-16 H氏 ─ 構想の語り、事業の全景
- 2026-08-28 N氏 ─ 4つの形(独立国家・経済特区・ジャパンタウン・連合国家)
- 2026-04-24 A氏 / 2026-04-20 F氏 ─ 当時は2040年と表現
社内の資料
- 構想LP 建国版(2026-07-29) ─ 国の定義、社是、核心プロジェクト、建国年表
- 上野光一 発言集(対話記録から抽出した本人の言葉)
- 2026-09-18 上野本人の補足 ─ ジャパンタウンという言葉の幅、手仕事を広げたいという願い
外部の出典は、第伍章の各ページ下に記載しています。
公開にあたり、対話の相手のお名前はイニシャルにしています。文字起こしは自動生成で誤りを含むため、引用は意味を変えない範囲で整えました。「たたき台」の数字と制度は未確定であり、専門家の確認を経ていません。この資料は構想の説明であり、出資や有価証券の取得を勧誘するものではありません。試算や目標は約束ではありません。
割れたところを、金で継ぐ
生きてから死ぬまでがアートだと思っている。だから誰と会っても面白いし、間違いでも正解でも最高だと思える。上野光一
小学3年生から自分が嫌いだった少年は、割れた器でした。人に会い続けることで、その割れ目は金で継がれ、景色になりました。コンプレックスは、アートになりました。
ジャパンタウンは、それを一人の物語で終わらせないための場所です。今を生きられずにいる人が、自分の割れ目を隠さずに暮らせる町。消えかけた職人の技が、世界に継がれていく町。日本を否定せず、もう一つの日本として、世界のあちこちに。
2042年3月18日まで、あと16年。最初の一歩は、この100ページを誰かに手渡すことです。
無限開拓
この構想を、人に紹介する/ご意見を送る
この構想を人に紹介する
下の文をそのまま送ってください。
上野光一さんが、2042年3月18日までに、海外に日本の町を一から作る構想をまとめています。決まっていることと、まだ決まっていないことを分けて書いてあります。読んで一言、感想を送ってあげてください。 https://kaitakumusou.mugenkaitaku.com/japantown/
100ページ版: kaitakumusou.mugenkaitaku.com/japantown/book/
ご意見はこちら
上野と面識がなくても、1行でどうぞ。「041の留学は自費?」のように、ページ番号と一言で届きます。反対のご意見も歓迎します。
無限開拓株式会社の公式LINEです。上野に直接ひとこと送れる窓口です。