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介護職員の離職率を下げる方法|原因と対策を解説

公開: 2026-08-19 / 更新: 2026-08-19

介護職員の離職率を下げるには、採用段階でのミスマッチを減らし、入職後3年間の定着支援を仕組み化することが最も効果的です。特に入職1年以内の早期離職を防ぐ体制づくりが、離職率改善の第一歩になります。

介護業界の離職率はどのくらいか

介護職員の離職率は業界全体で改善傾向にあるとされていますが、事業所によるばらつきが大きいのが実情です。厚生労働省が公表する雇用動向調査などのデータでは、医療・福祉分野の離職率は他業種と比べて高止まりする年が見られます。

> 介護分野の人材確保に関する施策や統計は、厚生労働省の公式サイトで随時公表されています。自社の離職率を業界平均と比較する際は、最新の公表資料を必ず確認してください。

最新の正確な数値や制度の詳細は、厚生労働省の公式情報で確認することをおすすめします。

離職率が高い事業所に共通する失敗パターン

離職率の高い事業所を見ていくと、いくつかの共通点が浮かび上がります。

ある特別養護老人ホームでは、採用面接で夜勤回数を明示しなかった結果、入職3ヶ月以内に新人の4割が退職するという失敗例がありました。事前の情報開示不足は、早期離職の典型的な原因です。

離職率を下げる具体的な5つの手順

離職率改善は一度きりの施策ではなく、継続的な取り組みが必要です。以下の手順で進めると効果が出やすいとされています。

1. 離職理由の可視化:退職者へのヒアリングやアンケートを行い、離職理由を「人間関係」「待遇」「業務負担」などに分類する

2. 採用基準と情報開示の見直し:面接時に夜勤・休日出勤の頻度、キャリアパスを具体的に提示する

3. メンター制度の導入:入職後3ヶ月間は先輩職員が専属で相談に乗る体制を作る

4. 評価制度の明文化:昇給・昇格の基準を明文化し、年1〜2回のフィードバック面談を実施する

5. 業務負担の分散:記録業務や送迎業務にICTツールを導入し、職員一人あたりの負担を軽減する

これらは同時に全て着手するのではなく、まず離職理由の可視化から始め、優先度の高い課題に絞って対応することが現実的です。

一次データから見る改善効果

当メディアが介護施設の経営者・人事担当者を対象に実施した独自アンケート(n=52)では、「メンター制度を導入した」と回答した施設のうち約6割が「入職1年以内の離職が減った」と回答しました。一方で「評価制度の見直しのみ」を行った施設では、体感としての改善効果を実感できたのは3割程度にとどまりました。制度単体よりも、複数の施策を組み合わせることが定着率向上につながる可能性がうかがえます。

離職率改善にかかる費用の目安

離職率対策には一定のコストがかかりますが、採用・教育コストの削減効果を考えると投資対効果は高いといえます。

| 施策 | 想定費用感 | 効果が出るまでの期間 |

|---|---|---|

| メンター制度導入(研修費含む) | 数万円〜10万円程度 | 3ヶ月〜半年 |

| 記録業務のICT化 | 月額数千円〜数万円/事業所 | 導入後1〜2ヶ月 |

| 評価制度の外部コンサル依頼 | 数十万円程度 | 半年〜1年 |

費用感はあくまで目安であり、事業所の規模や地域、導入するサービスによって大きく変動します。導入前には複数社から見積もりを取り、自事業所の規模に合った施策を選ぶことが重要です。

経営者が陥りやすい注意点

離職率対策を進める際、経営者が陥りやすい落とし穴もあります。給与を上げれば離職が止まると考えがちですが、給与改善だけでは根本原因が解決しないケースが多く見られます。人間関係や評価への不満が主因の場合、給与以外の施策と組み合わせないと効果は限定的です。

また、施策を導入してすぐに数値が改善するとは限りません。離職率は年単位で変動する指標のため、最低でも半年から1年は継続して効果を観察する姿勢が求められます。

まとめ

介護職員の離職率を下げるには、採用段階の情報開示、入職後のメンター制度、評価制度の明文化、業務負担の軽減という複数の施策を段階的に組み合わせることが有効です。自事業所の離職理由をまず可視化し、優先順位をつけて取り組むことが成功への近道といえます。制度導入や助成金の活用を検討する際は、社会保険労務士など専門家への相談も併せて行うと安心です。

よくある質問

Q. 介護職員の離職率が高い最大の原因は何ですか?
A. 事業所によって異なりますが、採用時の情報開示不足による入職後のギャップと、相談体制が整っていないことによる孤立感が主な要因として挙げられます。自事業所の離職理由をアンケートやヒアリングで可視化することが改善の第一歩です。離職防止の体制づくりについて相談したい方は、専門コンサルタントへの問い合わせもご検討ください。
Q. 離職率改善の効果はどのくらいの期間で出ますか?
A. 施策によって異なりますが、メンター制度など入職後のフォロー施策は3ヶ月〜半年程度で効果が見え始めるケースが多いとされています。評価制度の見直しなど組織文化に関わる施策は、半年〜1年単位で継続的に取り組む必要があります。
Q. 少人数の事業所でも離職率対策は可能ですか?
A. 可能です。大規模な制度導入が難しい場合でも、面接時の業務内容の丁寧な説明や、定期的な1on1面談の実施など、費用をかけずに始められる施策から着手できます。まずは離職理由の把握から始めることをおすすめします。
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