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個人事業主の節税やり方|今すぐできる7つの方法

公開: 2026-08-12 / 更新: 2026-08-12

結論:個人事業主の節税は「経費」「控除」「制度」の3本柱

個人事業主の節税は、①経費を正しく計上する、②所得控除・税額控除を使い切る、③共済や法人化などの制度を活用する、という3つの柱で考えると失敗しません。特別なテクニックよりも、この基本を丁寧に実行するだけで、所得税・住民税・国民健康保険料を合わせて年間数万円〜数十万円変わることがあります。以下、具体的なやり方を順番に解説します。

節税の基本1:経費を正しく計上する

個人事業主の所得税は「売上-経費-所得控除」に対してかかるため、経費を漏れなく計上することが最も基本的な節税です。

経費にできるもの・できないものの具体例

一方で、完全に私的な旅行費用や家族への生活費は経費になりません。「事業との関連性を説明できるか」が判断基準です。

失敗例:プライベート費用を経費にして税務調査で指摘

よくある失敗が、家族旅行の費用を「取材」として全額経費にしてしまうケースです。税務調査で事業関連性を説明できず、経費が否認されると、過去に遡って追加の税金と延滞税・過少申告加算税(原則10%、状況により15%)が発生します。按分の根拠(使用時間・面積など)をメモや記録で残しておくことが重要です。

節税の基本2:所得控除・税額控除を使い切る

経費と並んで重要なのが、制度として用意されている控除の活用です。

青色申告特別控除(最大65万円)

白色申告のままでは使えない控除です。複式簿記での記帳と、e-Taxによる電子申告または電子帳簿保存を行うことで、最大65万円の所得控除が受けられます。簡易簿記のみだと控除額は10万円にとどまるため、会計ソフトを使って複式簿記に対応させるのが第一歩です。

小規模企業共済

個人事業主が加入できる共済制度で、月1,000円〜7万円(年間最大84万円)を積み立てられ、その全額が所得控除の対象になります。将来的な事業資金や退職金の代わりとしても使えますが、加入後20年未満で任意解約すると受取額が積立額を下回る場合があるため、無理のない金額設定が必要です。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

個人事業主の場合、月額最大6.8万円まで拠出可能で、全額が小規模企業共済等掛金控除の対象です。ただし60歳まで原則引き出せない点は事前に理解しておく必要があります。

節税の基本3:共済・法人化などの制度活用

経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)

取引先の倒産リスクに備える制度ですが、月最大20万円(年間240万円、累計800万円まで)を積立でき、その全額が必要経費になります。ただし解約時に受け取る共済金は事業所得として課税されるため、「税金を先送りする効果」がある点を理解して活用することが大切です。

法人化のタイミング

一般的に、事業所得(売上から経費を引いた額)が概ね700万〜800万円を超えてくると、法人税率と所得税・住民税の実効税率の差から法人化のメリットが出やすくなると言われています。ただし、社会保険加入義務や設立・維持コストも増えるため、単純に所得額だけで判断せず、税理士に個別シミュレーションを依頼するのが安全です。

節税を始める5つの手順

1. 会計ソフトを導入し、日々の取引を記録する習慣をつける

2. 経費として使えるものをリストアップし、按分ルールを決める

3. 青色申告に切り替え、65万円控除の要件(複式簿記・電子申告)を満たす

4. 小規模企業共済・iDeCoなど、無理なく続けられる金額で控除制度に加入する

5. 所得が増えてきたら、法人化のシミュレーションを税理士に依頼する

よくある失敗例3つ

まとめ

個人事業主の節税は、経費の正確な計上、青色申告控除や共済制度の活用、そして所得規模に応じた法人化検討という段階的なやり方が基本です。一度にすべてを行う必要はなく、まずは会計ソフトの導入と青色申告への切り替えから始め、所得の状況に応じて共済制度や法人化を検討していくことが、無理のない節税の進め方です。

よくある質問

Q. 個人事業主の節税はいくらの所得から意識すべきですか?
A. 所得税は所得が増えるほど税率が上がる仕組みのため、所得が300万円を超えたあたりから青色申告控除や共済制度の効果を感じやすくなります。早い段階から記帳習慣をつけておくことが重要です。
Q. 青色申告と白色申告、どちらが節税になりますか?
A. 複式簿記で記帳し電子申告等の要件を満たせば、青色申告は最大65万円の所得控除が使えるため、多くのケースで白色申告より節税効果があります。ただし記帳の手間が増える点は考慮が必要です。
Q. 小規模企業共済とiDeCoはどちらを優先すべきですか?
A. どちらも掛金全額が控除対象になりますが、資金の引き出しやすさや将来の受取方法が異なります。事業資金の余裕や将来計画に応じて、無理のない範囲で併用や優先度を検討することをおすすめします。
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