
玄米の炊き方と水加減の基本!炊飯器や鍋で美味しく炊くコツ
この記事の要点
- 玄米を美味しく炊くには6時間から8時間程度の十分な浸水時間が必要である。
- 水加減は玄米の体積の1.5倍から1.6倍程度を基準に好みに合わせて調整する。
- 炊飯器の玄米モード、鍋、圧力鍋など道具の特徴に合わせて炊き方を選ぶ。
玄米を美味しく炊く基本の水加減と浸水時間
玄米をふっくらと柔らかく炊き上げるためには、十分な浸水時間と正確な水加減が欠かせません。玄米は白米に比べて外側の糠(ぬか)層が硬いため、芯まで水分を行き渡らせるにはおよそ6時間から8時間程度の浸水時間が必要です。
水加減の基本は、玄米の体積に対して1.5倍から1.6倍程度の水を用意することです。例えば、玄米2合(約360ミリリットル)を炊く場合、必要な水の量はおおよそ540ミリリットルから570ミリリットル程度になります。しっかり浸水させることで、炊き上がりのパサつきを防ぎ、もちもちとした食感を引き出すことができます。日々の主食を未精製の穀類や季節の野菜を中心とした日本の伝統食に変えていくことは、不要なものを溜めない健やかな体づくりへの第一歩となります。
道具別・玄米の炊き方手順
玄米は、ご家庭にある炊飯器や鍋を使って手軽に炊くことができます。それぞれの道具に合わせた具体的な手順をご紹介します。
1. 炊飯器での炊き方(玄米モード使用)
現代の炊飯器には「玄米モード」が搭載されているものが多く、手軽に美味しく炊くことができます。
1. 洗米: ボウルに玄米を入れ、たっぷりの水で優しく拝むようにすり合わせて洗います。ゴミや浮いてきた塵を洗い流す作業を2回から3回程度繰り返します。
2. 浸水: 炊飯釜に玄米を入れ、玄米用の目盛りに合わせて水を注ぎます。そのまま6時間以上(できれば一晩)浸水させます。
3. 炊飯: 炊飯器の「玄米モード」を選択してスイッチを入れます。
4. 蒸らし: 炊き上がったら、蓋を開けずに10分から15分程度蒸らし、全体の水分を均一に落ち着かせます。その後、しゃもじで底から優しくほぐします。
2. 鍋(土鍋・厚手鍋)での炊き方
直火で炊く鍋炊きは、お米本来の甘みと香ばしさが引き立ちます。
1. 洗米と浸水: 炊飯器同様に洗米し、ボウルなどで6時間から8時間程度しっかり浸水させます。
2. 水加減: 浸水させた玄米をザルに上げて水気を切り、鍋に移します。玄米の容量の1.5倍程度の水と、ひとつまみの塩(玄米3合に対して小さじ1/4程度)を加えます。塩を入れることで玄米の苦味が和らぎ、甘みが引き立ちます。
3. 加熱: 鍋に蓋をして中火にかけます。沸騰してブツブツと音がしてきたら、弱火にして25分から30分程度じっくり炊きます。
4. 仕上げと蒸らし: 最後に10秒程度強火にして余分な水分を飛ばし、火を止めます。蓋をしたまま15分程度蒸らします。
3. 圧力鍋での炊き方
短時間でもちもちとした粘りのある仕上がりにしたい場合は、圧力鍋が適しています。
1. 洗米と浸水: 洗米後、1時間から2時間程度浸水させます(圧力鍋は高温高圧で炊くため、浸水時間が短めでも柔らかく仕上がります)。
2. 水加減: 水気を入念に切った玄米を圧力鍋に入れ、玄米の容量の1.2倍から1.3倍程度の水を加えます。ここでも塩をひとつまみ加えるのがおすすめです。
3. 加圧: 蓋をして強火にかけ、圧力がかかったら弱火にして15分から20分程度加圧します。
4. 減圧と蒸らし: 火を止め、自然に圧力が下がるまで15分程度放置します。ピンが下がったら蓋を開け、全体をさっくりと混ぜ合わせます。
栃木・矢板で開いている雑穀料理教室のご案内です。1Day体験もあります。
料理教室のご案内はこちら →玄米炊飯でよくある失敗例と対処法
玄米を炊く際に、炊き上がりが硬すぎたり、逆にベチャベチャになってしまったりするケースがあります。それぞれの原因と解決策を知っておくことで、いつでも安定して美味しく炊けるようになります。
芯が残って硬い場合
炊き上がった玄米がボソボソとして芯が残っている場合、主な原因は「浸水時間の不足」または「水分の不足」です。玄米の外皮は非常に硬いため、吸水が不十分なまま加熱すると芯まで熱が通りにくくなります。対処法として、炊き上がった玄米に大さじ2程度のお湯を振りかけて全体を混ぜ、もう一度5分から10分程度弱火にかけるか、炊飯器で再加熱(保温状態で長めに置くなど)を試みてください。
べチャっとして柔らかすぎる場合
全体が水っぽく、潰れたような仕上がりになってしまう場合は、「水加減が多すぎる」か「浸水後の水切りが不十分」なケースが考えられます。特に圧力鍋を使用する際は、水分が逃げにくいため水加減を控えめにする必要があります。次回炊く際は、水の量を1割程度減らして調整してみてください。
毎日の食事を整え、自分を大切にする暮らしへ
私たちの体は、日々口にする食べものから作られています。髪や肌、骨、そして日々の活力も、すべて食事から得た栄養がもとになっています。食をおろそかにせず、一粒一粒の玄米を丁寧に炊くといった小さな積み重ねこそが、自分自身を大切に扱い、心豊かな人生を築く土台となります。
時にはお肉やケーキなどを楽しむ日があっても良いのです。大切なのは特定の食べものを禁止して縛ることではなく、食べたあとの食事を玄米や伝統的な和食、新鮮な野菜などで整え、不要なものを溜めない健やかなバランスを保つことです。主食を白米から玄米に変えるだけでも、食物繊維などの栄養価を手軽に補うことができます。毎日の食事の栄養バランスについては、農林水産省の食事バランスガイドなどの公的情報も参考にしながら、無理のない範囲で取り入れてみてください。
栃木県矢板市にあるミレットスタイルでは、雑穀を軸に日々の食事を整える「雑穀の料理教室」を栃木のミレットハウスおよびオンライン(リモート)で開催しています。まずは気軽に体験できる「1Day体験教室」で、仲間と一緒に楽しく学びながら、心と体を整える第一歩を踏み出してみませんか。
※気になる体調の不安や症状が続くときは、自己判断せず医療機関にご相談ください。
よくある質問
- Q. 玄米を浸水させるときは冷蔵庫に入れたほうがよいですか?
- A. 夏場など室温が高い時期は、雑菌の繁殖を防ぐために冷蔵庫の中で浸水させることをおすすめします。冬場であれば室温でも問題ありません。
- Q. 玄米を炊くときに塩を入れるのはなぜですか?
- A. 塩をひとつまみ加えることで、玄米特有のカリウムによる苦味を和らげ、お米本来の甘みとコクを引き出す効果があります。
- Q. 玄米は洗米時にゴシゴシ研いでも大丈夫ですか?
- A. 白米のように強く研ぐ必要はありませんが、玄米同士を優しくこすり合わせる「拝み洗い」をすることで、表面に細かな傷がつき、水の吸収が良くなります。



