特許・商標・知財のギモンを、ここで解決。
ホーム › 商標登録ガイド

商標登録の方法【2026年版】出願から取得まで解説

公開: 2026-09-16 / 更新: 2026-09-16 ・ 読了 約4分

この記事の要点

  • 商標登録は事前調査から登録料納付まで4段階、審査期間は8〜12ヶ月程度
  • 出願費用は1区分あたり数千円〜、登録時は約28,200円(10年分)が目安
  • 事前調査不足による類似商標見落としが拒絶理由の代表的な原因

商標登録の方法は「調査→出願→審査→登録」の4段階で進む

商標登録の方法は、大きく分けて「事前調査」「出願書類の作成・提出」「特許庁の審査」「登録料の納付」という4段階の手続きで構成されている。個人でも手続き自体は可能だが、区分の選び方や拒絶理由への対応で専門知識が必要になる場面が多く、弁理士に依頼するかどうかで結果が変わるケースも少なくない。

本記事では、商標登録の具体的な手順、必要な費用感、審査にかかる期間、そしてよくある失敗例まで、実務の流れに沿って解説する。

商標登録とは何か、なぜ必要なのか

商標とは、自社の商品やサービスを他社のものと区別するための名称・ロゴ・マークなどを指す。商標登録を行うことで、その名称やロゴを独占的に使用する権利が法的に認められ、第三者による無断使用や類似商標の使用を排除できるようになる。

特に会社名や商品ブランド名は、登録せずに使用を続けていると、後から他社に同一・類似の商標を先に登録されてしまい、自社が使用差止めを受けるリスクがある。実際に、長年使ってきた屋号を他社に登録され、社名変更を余儀なくされたという相談事例も存在する。事業を始めた段階、あるいは新商品を発売する段階で早めに検討しておきたい手続きの一つだ。

専門性のある記事づくりを、ことば選びから公開まで毎日代行します。1日667円(税抜)から。

記事づくりを任せる →

商標登録の手順を4ステップで解説

ステップ1:事前調査(商標検索)

まず、自分が使いたい名称やロゴが、すでに他社によって登録されていないかを確認する。特許庁が提供する「J-PlatPat」という無料の検索システムを使えば、既存の登録商標や出願中の商標を調べられる。この段階を省略して出願すると、審査で類似商標を理由に拒絶される可能性が高くなり、出願費用が無駄になってしまう。

ステップ2:区分・指定商品/役務の決定

商標登録は「どの商品・サービスに使うか」を区分(全45区分)で指定する必要がある。例えば飲食店なら第43類、アパレルなら第25類といった具合だ。区分の選定を誤ると、本来保護したい範囲がカバーされず、後から追加出願が必要になり二重に費用がかかることがある。1区分の追加ごとに数千円〜1万円程度の追加費用がかかる場合が多い。

ステップ3:出願書類の作成と提出

願書に、商標見本・出願人情報・区分・指定商品/役務を記載し、特許庁へ提出する。オンライン出願(インターネット出願ソフトを利用)と書面での提出の両方が可能だが、オンラインのほうが手続きがスムーズで、近年はオンライン出願が主流になっている。

ステップ4:審査・登録料納付

出願後、特許庁の審査官による審査が行われる。審査期間は出願から結果通知までおおよそ8ヶ月〜12ヶ月程度かかることが一般的で、混雑状況によってはさらに延びる場合もある。審査を通過すると「登録査定」が届き、登録料を納付することで正式に商標権が発生する。登録後の権利存続期間は10年で、更新することで半永久的に権利を維持できる。

商標登録にかかる費用の目安

商標登録には主に「出願費用」と「登録費用」の2種類がかかる。特許庁に納める印紙代は、1区分あたり出願時に3,400円+区分数×8,600円程度、登録時にはさらに1区分あたり28,200円(10年分一括)程度が必要になる。これはあくまで印紙代の目安であり、弁理士に依頼する場合は別途代理人手数料として5万円〜15万円程度が上乗せされることが多い。

自分で出願すれば代理人費用を抑えられる一方、拒絶理由通知への対応や区分選定でつまずくと、結果的に追加費用や時間がかかるケースもある。費用と手間のバランスを見て、自分で行うか専門家に依頼するかを判断したい。

よくある失敗例

失敗例1:類似商標の見落とし

事前調査を十分に行わず出願し、審査段階で「先願の類似商標がある」として拒絶理由通知を受けるケース。この場合、意見書での反論や商標の一部変更が必要になり、当初の想定より数ヶ月手続きが長引くことがある。

失敗例2:区分の指定漏れ

将来的に事業を拡大する予定があるにもかかわらず、現在展開している事業の区分だけで出願してしまい、後から異なる区分での追加出願が必要になったケース。事業計画を見据えた区分選定が重要だ。

失敗例3:出願前の商標使用開始

出願前に商品名やロゴをすでに広く使用しており、その間に他社が同一・類似の商標を先に出願していたケース。商標は原則として先に出願した者が優先されるため、事業計画が固まった時点で早めに出願することが望ましい。

自分で出願するか、弁理士に依頼するか

商標登録は制度上、個人・法人問わず自分で出願することが可能だ。ただし、拒絶理由通知への対応や、他社との類似性の判断には専門的な知見が求められる場面が多い。特に事業の核となるブランド名やロゴについては、弁理士への相談を検討する価値がある。费用は増えるものの、審査対応の的確さや手続きミスの防止といった面でメリットがある。

中小企業やスタートアップの場合、自治体や商工会議所によっては商標登録にかかる費用の一部を補助する制度が用意されていることもある。詳細は中小企業庁などの公式情報で最新の支援策を確認しておくとよい。

まとめ

商標登録の方法は、事前調査から出願、審査、登録料納付までの一連の手続きで成り立っている。審査には8ヶ月〜12ヶ月程度かかることが多く、費用も区分数や代理人依頼の有無によって幅がある。手続きを自分で進める場合は、事前調査と区分選定を丁寧に行うことが失敗を防ぐポイントになる。制度の詳細や最新の手数料については、必ず特許庁の公式情報で確認し、判断に迷う場合は弁理士など専門家への相談も検討してほしい。

よくある質問

Q. 商標登録は自分で行うことができますか?
A. 個人・法人問わず自分で出願することは可能です。ただし区分選定や拒絶理由通知への対応には専門知識が必要な場面があるため、重要なブランド名については弁理士への相談も検討されます。
Q. 商標登録が完了するまでどのくらいの期間がかかりますか?
A. 出願から登録査定まで、おおよそ8ヶ月〜12ヶ月程度かかることが一般的です。審査の混雑状況や拒絶理由通知の有無によってさらに延びる場合もあります。
Q. 商標登録の権利は永久に続きますか?
A. 商標権の存続期間は登録から10年です。ただし更新手続きを行うことで、10年ごとに更新し続けることができ、実質的に半永久的な権利維持が可能です。
この記事をシェア: X(Twitter) LINE

あわせて読みたい

関連データ

株式会社A-YO商事の特許・商標|保有7件
株式会社イーリアルゲームズの特許・商標|保有6件
奥長良川名水株式会社の特許・商標|保有33件
株式会社アスターの特許・商標|保有64件
→ 企業をすべて見る

専門性のある記事づくりを、ことば選びから公開まで毎日代行します。1日667円(税抜)から。

記事づくりを任せる →